これは、河川を管理する上での、法律上の分類を示しているものです。
川は何本かの支川が幹川に集まり一本になりますが、集まる全部の川をまとめて水系といいます。河川には、私たちが生活していく上で大変重要な役割があり、河川の洪水災害を防ぎつつ、河川の水や敷地が上手に使われ、皆さんの生活が豊かなものになるよう河川が役立つようにする取り組みを、「河川の管理」といっています。
「河川の管理」は河川法に基づいて行われており、おもに国土交通大臣と都道府県知事で管理を分担しています。
国全体から見て特に重要であるとして政令で指定された水系(現在全国で109水系あります)に含まれる河川のなかから、建設大臣が指定した河川が一級河川です。一級河川の管理は国土交通大臣(国)が行っていますが、区間を決めて都道府県知事が管理の一部を法定受託してます。
二級河川とは一級河川に指定された水系以外の水系にかかる河川で、地域的に見て重要であるとして都道府県知事が指定した河川です。二級河川の管理は都道府県知事が行っています。
また、一級河川、二級河川以外の河川で河川法の一部を当てはめて管理を行う必要があるものについて、市町村長が指定する河川を準用河川といい、市町村長が管理を行っています。
以上が河川法によって管理される河川ですが、これらに指定されていない河川は普通河川と呼ばれており、普通河川は一般的に国有財産法に基づいて財産的に管理されています。
河川の分類と管理者 |