治水

斐伊川水系の治水対策の考え方

 斐伊川水系の洪水の特徴は、日本海とほとんど水位差がなく水はけの悪い宍道湖による洪水の長期化・広範囲化と斐伊川本川が典型的な天井川であることによる洪水被害の増大であることです。

このため、斐伊川水系の治水対策の柱は、以下のとおりです。

  1. 県都松江や広大な簸川平野を抱える宍道湖の水位を下げる。
  2. 天井川である斐伊川本川の洪水時の水位を下げる。

斐伊川・神戸川流域の治水計画

 戦後最大の被害をもたらした昭和47年7月洪水を契機に、人々が安心して暮らすことができるよう、流域のみなさまの「生命・財産」を守るため「斐伊川・神戸川流域治水計画」を立案し、事業を進めています。

斐伊川・神戸川治水計画(3点セット)

 斐伊川水系の上流部・中流部・下流部の流域全体で治水を負担し、治水安全度を高めます。

1. 大橋川改修と中海・宍道湖の湖岸堤整備

洪水を安全に流すため、中海・宍道湖の湖岸や大橋川に堤防を築きます。
大橋川の断面が不足する箇所では、拡幅を行います。

 

2. 斐伊川放水路事業と斐伊川本川の改修

中海・宍道湖への洪水の流入量を減らすため、放水路を建設し斐伊川から神戸川へ洪水の一部を分流します。
洪水を安全に流すため、神戸川の川幅を拡げ、斐伊川本川の改修も行います。

 

3. 志津見ダム・尾原ダムの建設

 下流へ流れる洪水を低減させるため、洪水を一時的にダムに貯留します。