水辺の安全ハンドブック page 10/24
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概要:
水辺の安全ハンドブック
04川を知る川には危険も沢山ひそんでいる。「より楽しく、より安全に楽しむ」の第一歩は、川の危険を良く知ることだ。川の中や周辺でおこる危険を知っていればその危険を避けることができる。下の図は川にひそむ危険をまとめたので参考にしてほしい。上流の雨今いる場所が晴れていても、上流の雨で一気に増水する可能性がある。急に濁りがでたり枝が流れてきたら注意。鉄砲水への注意も必要。ダム上流にダムのある川では、放水による増水に注意。事前に放水情報を確認し、行動中は常に放水予告のサイレンに耳を傾けよう。水際に生い茂る草草で見通しが悪い場所では、川に落ちる、滑って転ぶなどの危険がある。水制・橋脚・床止めなどの人工構造物人工的な構造物の周辺では複雑な流れが発生していることが多い。引っかかってしまうと川の水圧を受けて動けなくなってしまう。岩大きさ・水面の位置・形状などにより様々な流れを生む。複雑な流れを生み危険な場合もある。流水の中の岩には、特に上流側へ近づかないこと。反転流岩などを回り込んだ場所やワンドでは反転流が発生している。本流に比べて流れがゆっくりではあるが流れはいずれ本流に戻るので注意。川の合流2つの流れが合わさり複雑な波や流れが起こる。注意が必要。漁労施設川幅いっぱいに縄や網を張り巡らせていることがあるので注意。堰堤堰堤の下では強力な渦が発生している。均一に作られているため、横方向の流れの変化がなく抜け出すのは困難。まっすぐで深さがあり障害物が少ない流れ水が岸から中央に向かって流れ、岸に向かって泳川底に岩などの障害物が多く流れの速い瀬いでも流されてしまう。増水時に発生しやすい。流れの中で立とうとしたり、川底に足を特に、コンクリート護岸で流れが直線的な場所向けたりすると、岩の隙間に足をはでは起きやすい。さまれる危険性がある。特に急流では身動きのとれないことも。ぬれた石やコンクリートぬれた石やコンクリートの上浮き石は滑りやすい。いつも水しうっかりと足をのせるとバランスを崩し落水ぶきをかぶっているような岩することもある。も、コケが生えていて滑りや流れが大きな岩や壁にぶつかるところ中州すい。水面下の岩がえぐれていることがある。そこでは川の水が増水すると浸水する可能性があり、退路川底のゴミ下に引き込む流れが発生し引き込まれると危険。を断たれてしまうので注意が必要。ケガをするだけでなく、足渦の中には流されてきた木の枝・ゴミ・釣り針などもあり危険な場所。V字に波がたっている所V字の頂点が上流側岩や床止めなどの鉄筋の先端が、流れすれすれに隠れている。避けて通るのが安全。河原植物のない河原は、雨などで川の水が増水すると浸水する可能性がある。水面が沸き上がっている流れ強い流れが川底の岩にぶつかり沸き上がった流れ。大きなものは渦もたっている。穏やかな流れ一見穏やかに見える流れも、川底の影響で流水は一定ではない。川の事故の約90%はこの穏やかな流れで発生している。近寄るときはライフジャケットを必ず着用するぐらいの心構えを。川に倒れ込んだ木流されて引っかかってしまうと川の水圧を受けて動けなくなってしまう。釣り針・糸どんな場所にもある可能性があり、刺さってしまうとカエシがあり簡単には抜けない。糸が体にからみついて水中に拘束される危険性もある。をはさまれて水圧で身動きがとれなくなる例も。濁った川は川底が見えないので、何があるかわからないので十分注意しよう。河口付近潮の満ち引きの影響を受ける。いつの間にか川の中央に取り残されてしまうことも。また沖に向かう潮の流れは強く、沖に流されてしまう危険性が高い。8 9