水辺の安全ハンドブック page 16/24
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概要:
水辺の安全ハンドブック
05より楽しくより安全に3川は公共の利益や他人の活動を妨げない限り自由に利用できることになっていますが、多くの人がさまざまな利用をしているとともに貴重な自然の一部です。ルールやマナーを守り、自然環境へ十分配慮することが大切です。川で遊ぶ時のマナー&注意事項★参加者を知ろう参加者に対して現場でこれから行う活動の内容や起こりうる危険やその時の対処方法などを事前に教えることをセーフティ・トークと言います。この説明を行うことで参加者が自分の身を守る方法を知り、パニックになることを防ぐなどリスクを回避、低減することに役立ちます。★現場での対応下見や計画段階で、1活動エリアの上流側には見張り役、2下流側には救助者としてのバックアップ、そして3中央に活動全体をコントロールする現場責任者を置くなど、基本的な指導者の配置を決め、現場についたら指導者間で配置を再度確認し、安全対策には十分な配慮をしましょう。川の流れの中は非常に体が冷えやすいものです。参加者が川に入る活動の場合には唇や顔色の変化等に注意し、こまめに休憩をとり体温低下に気をつけましょう。★自然環境への配慮川や水辺のゴミは、水質悪化や生きものへの影響、さらには海に流れ、自然環境に大きな影響を与えます。川での活動では、ゴミを必ず持ち帰ること、ゴミを1つでも拾ってきれいにするぐらいのことを心がけましょう。とってはいけない動植物もあります。天然記念物や貴重種はもちろん、漁業権が設定されているエリアでは、とってよい時期や魚の種類などを確認しましょう。★危険を避ける川原などでは、猛毒を持つマムシやスズメバチと出会うことがあります。スズメバチは川原のヤナギやクヌギなど樹液の出ているところにいて、頭部や目玉など黒いものへ攻撃する性質を持っています。その他、ブヨやアブ、チャドクガなどにも刺されると痛みや強烈な痒みとなるので、活動場所で見られる危険な生き物を調べ、その生態や身の守り方等を知っておくことが大切です。★急な増水に備えて川では今いる場所で雨が降っていなくても、上流で雨が降っていたりダムの放流などの影響みずかさで、水嵩が急に増えることがあります。上流側に雨雲が見えたり、雷鳴が聞こえたりした時はもちろんのこと、普段流れてこないペットボトルや流木、落ち葉などが流れてきたり、水が冷たく感じたり、水位が急に低くなった時には迷わず川から離れましょう。川原の草が生えていないところは、増水時に水が流れていることのあかし証。堤防の上や、建物の建っている場所まで避難しましょう。★いざっという時水辺に近づくときには、ライフジャケットをつけましょう。もし、誰かが落ちたり流されたら、自分の安全を確かめ、先ず、声をかけてみる。次に、近くに長い棒などがあればそれを差し伸べる。棒がなくかつ届かないところであれば、浮くものやロープを投げましょう。指導者となる大人は、救助用のスローロープを常に携帯し、使えるように事前に講習等を受けておきましょう。ロープも届かない場合には、1ボートなどで漕いでいく、その次の手段として2泳いでいく方法もありますが、救助の訓練を受けていない人はできたとしても1のレベルまでです。助けに行った人が水難事故に遭う確率は約4割にもなります。また、携帯電話は何かのときに便利ですが、川では電波の届かないところがあります。その場合には無線などの連絡手段の準備も必要です。14 15