みんなは、鋳物(いもの)って知ってる?

　砂(すな)でつくった型(かた)に溶(と)かした鉄を流し込み固めて作ったものを鋳物(いもの)というんだ。
　鉄瓶(てつびん)や、茶釜(ちゃがま)などいろいろなものが作られている。きみたちのお家にも、もしかしたら鋳物(いもの)があるかもしれないね。

　昔、伯耆(ほうき)（昔の鳥取県のなまえ）の鋳物(いもの)を作る職人(しょくにん)さん「鋳物師（イモジ）」と呼ばれる人たちの大部分(だいぶぶん)が、天神川(てんじんがわ)上流(じょうりゅう)の小鴨川(おがもがわ)に沿(そ)う上古川・若土・中田で鋳物(いもの)を作っていたそうです。
なぜ、上小鴨(おがも)上小鴨地区(ちく)だったのでしょう?
その理由(りゆう)は、鋳物(いもの)づくりの材料(ざいりょう)にあるようです。

鋳物(いもの)づくりには、材料(ざいりょう)として鉄(てつ)・砂(すな)、土(つち)・木炭(もくたん)が必要(ひつよう)となります。

鉄(てつ)…竹田川(たけだがわ)や小鴨川(おがもがわ)から生産(せいさん)されていた

木炭(もくたん)…小鴨川(おがもがわ)上流(じょうりゅう)の山林(さんりん)から豊富(ほうふ)に産出(さんしゅつ)

川砂(かわすな)・土…先(さき)の三部落(さんぶらく)近くから性質(せいしつ)の優(すぐ)れたものを採取(さいしゅ)、鋳物(いもの)づくりに適(てき)した砂を水辺の楽校周辺(しゅうへん)の川で採取(さいしゅ)できた

　上流(じょうりゅう)から流れてきた、たくさんの砂がたまるこの地域(ちいき)では、鋳物(いもの)づくりに適(てき)した場所だったのです。

みんなの周りに、小鴨川(おがもがわ)や地域(ちいき)の事を知っている人がいないかな?
お話を聞いたり、いっしょにでかけてみよう!
今まで知らなかった、いろんな事が見えてくるかもしれないよ。