福山の水別地蔵 | |||||||||||||||||||||
所在地 | 三朝町福山地内(案内図はこちら) | ||||||||||||||||||||
三朝町福山は、天神川支流福本川の水源地帯の村である。文化13年(1816)、久原村安藤 孫三郎が、当時四十曲村峰江のこの原野を開墾、文政元年(1818)、久米郡より40名入植 文政11年(1828年)分村し福山村となった。 福山部落入口近く福山滝があり、不動明王を祀っていたが、上流からの汚水が不動明王を 汚し、そのためか福山部落に不幸なことが絶えなかった。 ある時、滝の中程から一頭の赤牛が這い出し、滝を登り谷をさかのぼり姿を消した。 村人はその地に堂を建て不動明王を祀った。堂にある棟札によれば、文政2年(1819年) 施主安藤孫三郎とあり、時の曹源寺二十世光雲和尚は、この堂に雲竜山大聖堂と命名した。 そして、村人は滝の落口近くに地蔵をまつり、流水を岩によって浄水と汚水に分け、浄水 の方が不動明王に流れるようにと願った。 台座も含め96センチの地蔵には、「水別地蔵尊 安政弐(1855年)乙卯三日月」と刻んである。 不動さんの祭りは毎年4月28日、曹源寺の住職を招き現在も続いている。 天神川流域の民族 (坂田 友宏 著) |
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