犬挟峠道路の整備により円滑で安全な走行が可能になり、岡山県北部地域と鳥取県中部地域における通勤、通学、買い物など日常生活での交流が促進されるなど地域振興に大きく貢献しています。 |
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犬挟峠道路を整備することによって |
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一般国道313号の岡山県、鳥取県境の犬挟峠は急勾配、急カーブが連続し、幅員も狭く、大型トラック、観光バスはもとより、乗用車にとっても交通の難所となっていました。 |
・鳥取県中部地域から湯原インターまでの所要時間が大きく短縮されました。 ・湯原インターの出入り交通が開通前と比較して3〜6割の伸びを示しています。 ・犬挟峠道路供用により、倉吉市と広島市を結ぶ高速バスルートが新設されました。 ・これらのことからも犬挟峠道路が広域交通に大きく寄与していることが伺えます。 |
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犬挟峠道路を整備することによって |
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鳥取県中部地域は高速交通網の入口となる米子自動車道湯原インターまでかなりの時間を要すこととなり、高速交通網を利用しにくい状況でした。 また、公共交通機関を利用して中国地方の中心都市広島へ行くためにはJRで米子市まで行く必要がありました。 |
位置図 | 事業概要図 |
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犬挟峠道路は、 (1)交通あい路区間の解消 (2)高速交通網とのアクセス性向上 (3)冬期交通の確保 などを目的とした事業です。 |
計画交通量 |
基準年 |
3600台/日 | 平成14年 |
事業費 | 維持管理費 | 走行時間短縮 便益 |
走行経費減少 便益 |
交通事故減少 便益 |
314億円 | 26億円 | 492億円 | 31億円 | 7億円 |
総費用 | 総便益 |
340億円 | 530億円 |
道路整備の効果は多種多様ですが、このうち金額に換算できる効果に限定して、もたらされる便益を
算出すると530億円になります。 これに対して、建設や維持管理にかかる費用は340億円です。 したがって、本事業にかかる費用と生じる便益より算出される費用便益比は1.6となります。 |
費用便益比:1.6 |
犬挟峠道路の整備により、冬期においても円滑な交通が確保され、物流や防災など地域振興に大きく貢献している。 また、冬期交通の改善により岡山県北部地域から倉吉市への救急搬送が容易にできるようになり、時間短縮効果と相乗して救急医療圏の拡大が図られています。 |
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犬挟峠道路を整備することによって |
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犬挟峠は急峻な線形、幅員狭小区間等が多く、特に冬期にいたっては積雪量が多く、スリップ事故、豪雪により通行が困難な信頼性に欠ける道路となっていました。 このため、岡山県北部地域と鳥取県中部地域とを結ぶ幹線道路として、物流、生活及び救急交通などの役割に大きな支障をきたしていました。 |
一般国道313号 犬挟峠道路の事業評価 事後評価 |
事業名 | 事業区分 | 事業主体 | 起終点 | 延長 | 全体事業費 |
一般国道313号 犬挟峠道路 |
一般国道 | 中国地方整備局 倉吉工事事務所 鳥取県 |
自:岡山県真庭郡八束村下長田 至:鳥取県東伯郡関金町関金宿 |
9.0 km |
230億円 |
一般国道313号 犬挟峠道路の事業評価 事後評価 |
倉吉市内から湯原インター までの所要時間 60分 |
倉吉市内から湯原インター までの所要時間 46分に短縮 |
・雪が降るとすれ違いも困難な 峠区間 ・除雪作業も難航 |
・除雪作業の効率化 ・岡山県北部地域から倉吉市 内への冬期の救急搬送回数 増加 |
設計速度 60km/hの道路として整備 |
標準幅員 10.5m |
縦断勾配 最大 5% |
曲線半径 最小 280m |