モンカゲロウ |
Ephemera strigata |
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形 態 |
成虫:体長13〜17 mm、前翅長13〜16 mm。比較的大型のカゲロウで尾は3本。体色は全体に黄褐色から黄白色で腹部には背側、腹側ともに茶褐色の太い斜めの線が各節に2本づつある。翅(はね)は半透明で黄色を帯びる。 |
幼虫:体長約20 mm、比較的大型のカゲロウ類で尾は3本。体は細長く、7対の鰓(えら)を持つ。第7〜9腹節背面には逆ハ字状の紋があるが、その中央には縦条(たてじょう)がない。 |
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類似種 |
同属の種にはタイワンモンカゲロウ、トウヨウモンカゲロウおよびフタスジモンカゲロウの4種がある。タイワンモンカゲロウは第7〜9腹節の背面に左右それぞれ3本の縦条紋があり、その中央は太くて長い。沖縄以南に局在する。トウヨウモンカゲロウはタイワンモンカゲロウと同様に左右3本の縦条紋を持つが、中央条紋の長さは外側のものと同じである。フタスジモンカゲロウはモンカゲロウと同様に逆ハ字形の紋を持つが、その中央の正中線上にも1本の黒褐色条紋をもつ。アミメカゲロウはモンカゲロウ属と似た体形を示すが、大顎の形が異なる。 |
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生息場所 |
河川の中流から下流域にかけてのあまり流れのない淵や川岸の砂泥底に生息する。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
交尾・産卵:雄は日没前に群飛し、雌がその中に飛び込んで交尾する。その後、雌は上空が開けた場所に集まり、集団で産卵を行う。 |
幼虫:羽化期は主に晩春で、水中で脱皮し、羽化する。 |
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食 性 |
川底に堆積した有機物や他の小型水生昆虫などを摂食する。 |
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○ |
比較的水質の汚濁した水域でも生息できる。 |
○ |
河川の砂州上空などで産卵群飛が観察される。 |
○ |
早瀬や平瀬などの流れの速い場所は生息に適さない。 |
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