ウグイス
 Cettia diphone
分 布
ウスリー、中国などの一帯と、日本全国に広く分布し、広く繁殖する。北海道や本州北部の積雪の多い地方のものは、冬期、低地や暖地に移動する。
分 類 スズメ目 ウグイス科
生息環境区分 陸鳥
渡り区分区分 留鳥、北海道、本州北部では夏鳥
漢字名
形 態
全長は雄が約16 cm、雌が約13 cm。翼を広げた大きさ雄が約21 cm、雌が約17 cm。雄雌同色。成鳥は頭部から背、尾までの上面と翼が灰色みのある暗黄緑色。汚白色の眉班が特徴的で淡黒色の過眼線(かがんせん)がある。顔、喉からの体下面は汚白色であり、耳羽はやや暗色で、脇には淡褐色みを帯びる。下腹がバフ色みの強いものもいる。尾は長い。嘴(くちばし)と脚は肉褐色で、上嘴は黒みがある。
 羽色から雄雌を判定するのは困難であるが、雌は雄よりも一回りも小さく、嘴や脚も短めである。
鳴き声:さえずりは「ホーホケキョ」と鳴き、よく知られている。また、谷渡りと呼ばれる「ケケケケ、ケッキョ、ケッキョ、ケキョケキョ…」と長く続く声も出す。これは繁殖期の警戒声と思われる。地鳴きは笹鳴きと呼ばれ「チャッチャッチャッ」と鳴く。
類似種
ムシクイ、ヤブサメなどが類似するが、ムシクイは小さくて尾が比較的短いこと、ヤブサメは小さくて尾が短いことで区別できる。また、ウグイスの鳴き声は特徴的であるため、鳴き声でも容易に区別できる。
生息場所
低地から山地まで、いろいろな植生のところに広く分布する。繁殖は笹のある場所を好む。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:4〜8月
産卵場所: 主として低山帯、亜高山帯の低木業林、笹原、草原などに営巣する。低木の枝やササの上に、枯草、笹の枯葉などで横向壺型の巣を作る。内部に落葉、細根、羽毛などを敷く。
卵・雛:卵数は5〜6個。大きさは約18×14 mmである。卵は光沢のある濃暗赤色で無班。抱卵日数は14〜16日で、巣立ちまでの日数は約14日である。
食 性
雑食性で、やぶの中を枝移りしながら活発に移動し、葉に止まる昆虫などを食べる。木の実も食べる。
しばしばホトトギスに拓卵される。
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