ウスバシロチョウ |
Parnassius glacialis |
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分 布 北海道、本州、四国に分布するが、関東・近畿地方の一部、香川県には記録はない。
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形 態 |
成虫:前翅長26〜38 o。翅(はね)は丸く、黄白色半透明で後翅内縁が広く暗色となる。日本海側の多雪地帯では黒色の鱗粉(りんぷん)が発達するが、太平洋側の低山地では黒色の鱗粉の発達が悪く白色となる。雌雄ともに胸・腹部、後翅の裏面の基部付近には黄色の毛が生える。 |
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類似種 |
ヒメウスバシロチョウは、胸・腹部、後翅裏面の基部付近の毛が灰白色であることや北海道特産種であることで区別できる。 |
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生息場所 |
山間地に生息することが多く、林の周辺の開けた草地や河原によく現れる。 |
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生活サイクル |

(関東以西の暖地での周年経過) |
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繁 殖 |
産卵:雌は食草の根ぎわの枯茎や枯葉に産卵する。卵で越冬する。 |
幼虫・蛹:幼虫は頭部に伸縮する肉角を持つ。肉角は普段は体の中にあり、驚くと角のようにとびだし、異臭を放つ。蛹は幼虫時にはいた糸で体を支える帯蛹である。 |
出現期:年1回の発生である。暖地では4月下旬〜5月中旬、寒冷地では6月下旬〜7月中旬に姿を見せる。 |
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食 性 |
成虫は、主にネギ、ムラサキケマン、ニガイチゴ、スミレ類を吸蜜する。幼虫は、本州ではムラサキケマン、ヤマエンゴサクやジロボウエンゴサクなどのケシ科の植物を採食する。北海道ではエゾエンゴサクを採食する。 |
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○ |
雄は交尾後、雌の交尾口にスフラギスという大きな障害物を作って付着させ、雌が他の雄と交尾するのを封じる。すなわち雌は、一生に一度しか交尾できない。 |
○ |
近年、伐採地の拡張により、生息地が広がっている。 |
○ |
地理的、個体的変異が著しい。 |
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