モンシロチョウ |
Pieris rapae crucivora |
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分 布 国内では、北海道から沖縄まで日本全土に広く分布する。国外でも、世界各国に広く分布する。
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形 態 |
成虫:前翅長は25〜30 o。翅表は白色で黒斑がある。雌雄の色彩と斑紋の差は明瞭で、雌では翅表がやや灰色を帯び雄にはない光沢が見られ、黒斑の発達も強い。 |
幼虫:終齢幼虫は全長約28 o。体は緑色で、微細なちりめん状のしわがあり、長短不揃いの毛が生える。 |
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類似種 |
タイワンモンシロチョウは、後翅外縁の翅脈端に三角形の黒斑があることで区別できる。スジグロシロチョウは、翅脈に沿って走る黒条を持つことで区別できる。 |
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生息場所 |
道端や耕作地、原野などの明るい開放的な環境を好んで生息する。 |
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生活サイクル |

(関東以西の暖地での周年経過) |
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繁 殖 |
産卵:雌は食餌植物の葉裏に止まり、腹部を曲げて紡錘型で細長い卵を1個ずつ産卵する。多い時には1日1,000個以上の卵を産卵する。卵は、産卵直後は乳白色で、しだいに黄色味を帯びる。表面には十数本の縦隆起条(じゅうりゅうきじょう)が走る。 |
蛹:幼虫時にはいた糸で体を支える帯蛹である。蛹で越冬する。 |
出現期:通常年6〜7回発生する。2〜3月より現れる。北海道や寒冷地では年2〜4回発生する。 |
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食 性 |
成虫は紫、白、黄色など多くの花を好んで吸蜜し、幼虫はキャベツ、ハクサイ、アブラナなどアブラナ科の栽培種や野生種を採食する。 |
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○ |
アブラナ科植物との関係が強く、農耕文化の拡大とともに生息域を拡大していったと考えられる。 |
○ |
農薬にも強い抵抗性を示し、園芸害虫としても有名である。 |
○ |
雄は他の種に対して強い排他性を示す。 |
○ |
雌は羽化後に発生地を離れることが多い。 |
○ |
明るい草原的環境を好み、さまざまな人為的環境に対しても強い適応力を持つ。 |
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