オナガミズアオ
 Actias gnoma
分 布
本州のみに分布する。北海道には別亜種が分布する。
分 類 チョウ目 ヤママユガ科
形 態
成虫:前翅長45〜55 o。翅(はね)は春型では黄緑色、夏型は白色でわずかに青色を帯びる。前翅、後翅ともに眼状紋があり、後翅には尾状突起がある。外横線は波状にならず一直線となる。色彩や翅形に変異が多い。
幼虫:体長約75 o。頭部は腹部に比べ著しく小形で、全体に粗毛が生える。
類似種
オオミズアオはオナガミズアオに比べ大型で前翅頂が丸く、後翅の尾状突起が短いことで区別できるが、両種とも色彩や翅形に変異が多いことから、同定には注意を要する。
生息場所
平地から山地にかけての、ハンノキやヤシャブシなどハンノキ属の植物の生育する湿地や河畔林に多く生息する。
生活サイクル

(関東地方の低地での周年経過)
繁 殖
産卵:羽化した成虫は2週間前後で400〜500個の卵を産む。
蛹・繭:蛹で越冬し、4月頃に羽化する。繭は葉間に作られ、楕円形で茶褐色である。
出現期:年2回発生する。4月に春型が、8月に夏型が出現する。
食 性
幼虫は、ハンノキ属の植物を採食する。
従来本種はオオミズアオと混同視されていたもので、個体数は少ないと考えられている。
夜行性で、灯火などに飛来する。
本ホームページ内に掲載の記事・写真などの無断転載・無断引用・販売等を一切禁じます
Copyright by 太田川河川事務所