コアオハナムグリ |
Oxycetonia jucunda |
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分 布 国内では、日本全土に広く分布する。国外では、シベリア東部、モンゴル、中国大陸、朝鮮半島などに分布する。
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形 態 |
成虫:体長11〜16 o。背面は緑色だが、変異が多く暗赤色や黒色のものもいる。 |
背面に淡黄色の大きな斑紋がある。腹面は黒色で光沢がある。中頸側板と腹節両側には小紋があり、尾節には4個の小紋がある。黄褐色の長毛が腹面や尾節板では密生し、背面ではまばらに生えている。 |
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類似種 |
アオハナムグリは、コアオハナムグリに比べ大型であることや、腹面の色が光沢の強い銅赤色であることで区別できる。 |
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生息場所 |
バラやヤブカラシ、ハルジオンなどの花が咲く草原や畑などに多く生息する。また、柑橘類の果樹園にも多く生息する。 |
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生活サイクル |

(暖地での周年経過) |
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繁 殖 |
交尾・産卵:5月中旬頃に数十個体の雌雄が集団で花を移動しながら交尾を行う。雌は5月下旬から6月中旬にかけて土中に産卵する。卵は9〜10月頃までに孵化する。 |
幼虫:孵化後、幼虫は土壌中の有機物を食べて成長する。越冬態は幼虫である。 |
出現期:年1回発生する。4月中旬頃から地上に現れる。 |
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食 性 |
成虫は、主にバラやヤブカラシ、ハルジオン、柑橘類などの花器の中に頭を突っ込み吸密する。幼虫は、朽ち木や落ち葉などが堆積してできた土壌の有機物を採食する。 |
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○ |
成虫は吸密時に花の子房の表面を鋭い爪でひっかいて線状の傷をつける。このため果樹園では、果実に傷をつける害虫として扱われている。 |
○ |
吸密時に体に花粉がつくので、花粉を運ぶ役割をする授粉昆虫である。 |
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