2004年(H16年)の水害
 2004年9月4日〜9月8日/台風18号による暴風と高潮
9月5日に大型で非常に強い勢力で沖縄本島北部を通過し、7日09時半頃、長崎市付近に上陸して九州北部を横断した。午後には山陰沖に達し、日本海を加速しながら北東に進んだ台風は、暴風域を伴ったまま8日朝には北海道西海上に至った。この間、広島で60.2m/s、札幌で50.2m/sなど、全国的に、これまでの記録を更新する最大瞬間風速50m/s以上の猛烈な風を観測した。この結果、各地で建物の損壊や倒木被害が発生し、転倒や飛散物の落下により多くの人が負傷、船舶の乗揚げ事故が相次いだ。
  (資料参照/『災害をもたらした気象事例(平成元年〜本年)> 台風第18号』他より
/気象庁ホ−ムペ−ジ他資料)
  台風18号の影響により、広島で最大瞬間風速60.2m/を観測するなど、中国地方ではこれまでの記録を更新する50m/s以上の猛烈な風を観測した。瀬戸内海沿岸、西日本から北日本にかけての日本海側沿岸などで高潮による被害が発生し、太田川水系江波潮位観測所では既往最高潮位を観測した。
主な被害地域 山口県・広島県・島根県 人的被害(名) 死者    29
住宅等被害(棟) 家屋全壊    55 負傷者   352
家屋半壊   354 行方不明     3
一部損壊 18576 環境等被害(箇所) 崖崩れ    13
床上浸水  1327 橋梁流出     −
床下浸水  5521 河川損壊     −
その他      その他     0
(資料参照/『平成16年 台風第18号による被害状況(第12報)』より/平成16年9月15日 消防庁)
  広島県の様子
広島県山県郡筒賀村坂原地の土砂崩れ状況
(写真/『平成16年 台風18号による災害について』より/(社)全国治水砂防協会)
広島県広島市中区 高潮による太田川堤防損壊状況と太田川派川天満川の堤防越水状況
高潮による浸水状況(広島県広島市)
(写真/『水害レポート2004』より/(社)日本河川協会)
 
太田川支川根谷川の出水状況 可部地区  
(写真/『広島県の「当面の総合的な治水対策」について』より/広島県)