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10月11日にマリアナ諸島の西海上で発生した台風10号は、発達しながら西北西に進み14日から15日にかけて台湾の東海上に北上の後南西諸島の北の海上を北東に進み、17日16時半頃鹿児島県枕崎市付近に上陸した。さらに九州南部から日向灘へ進み、17日21時頃高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を経て18日00時頃岡山県玉野市付近に再上陸した。その後、中国地方を経て日本海を北東に進み、18日09時津軽半島沖で温帯低気圧に変わった。 |
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この期間、日本付近に停滞した前線の活動が活発となり、中部地方から九州地方にかけて広い範囲で大雨になり、長野県や四国地方の一部では期間降水量が400mmを超えた。また和歌山で最大風速29.3m/s(最大瞬間風速53.8m/s)を観測するなど、西日本や南西諸島を中心に最大風速が20m/s以上となったところがあった。 |
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(資料参照/『災害をもたらした気象事例(平成元年〜本年)>前線、台風第10号』他より /気象庁ホ−ムペ−ジ他資料) |
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岡山県では17日21時頃からは台風接近のため時間最大20mm/hから60mm/hの激しい雨となり、18日1時頃までの4時間程度に、総雨量の約7割が集中する豪雨となった。特に、津山市・鏡野町・久米町・旭町を中心とした広範囲に集中的に降り、各地で既住最大の雨量を記録した。また、急激な増水により、吉井川・旭川では、計画高水位近くまで水位が上昇した。 |
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鳥取県では、天神川流域に多量の降雨をもたらし、天神川小田観測所では昭和34年9月の伊勢湾台風に次ぐ戦後2番目の大洪水となった。 |
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(資料参照/『天神川水系防災ペ−ジ 平成10年台風10号』他より /国土交通省倉吉河川国道事務所ホ−ムペ−ジ他) |