川の工事やかんりをしている人



 「水を(おさ)めるものは天下を治める」という言葉がありますように、治水(ちすい)は古くから国を治めるものにとって、もっとも重要な仕事でした。洪水(こうずい)による被害(ひがい)や水利用の恩恵(おんけい)は、特定の人だけでなく、流域(りゅういき)に住む多くの人々が受けることになります。このため「河川法(かせんほう)」という法律(ほうりつ)で川の管理は行政機関(ぎょうせいきかん)が行うことと定められています。具体的には、太田川のような大河川(だいかせん)一級水系(いっきゅうすいけい)として大臣、次に重要な河川(かせん)二級水系(にきゅうすいけい)として都道府県知事、その他の小河川(しょうかせん)一級河川(いっきゅうかせん)二級河川(にきゅうかせん)支川(しせん)や上流区間では市町村長が管理しています。