遊水池や放水路のじれいについて



 埼玉県(さいたまけん)戸田市にある荒川第一調節池(あらかわだいいちちょうせつち)は、国内で最も大がかりな調整池です。この池は、大雨などで川が増水(ぞうすい)したとき、川の水が一気に下流に流れてしまわないように、増えすぎた水を池にためて、流れをゆるやかにして水害をふせぐのが目的です。言い換えれば、荒川第一調節池(あらかわだいいちちょうせつち)は、平地にあるダムと言えるでしょう。
 太田川放水路は、計画されておよそ36年かかって、昭和42年に工事が完成しました。大雨が()って川が増水したときに、その水が町の中に流れ込まないように、水門で流れる水の量を調節して、安全に海に流してしまおうとするものです。言い換えれば、川のバイパス、洪水の海への直行ル−トと言えるでしょう。