すいがいに弱いとしきのう



 都市機能(としきのう)の高度な集積は、(わたし)たちの生活を快適(かいてき)、便利なものにしてくれますが、交通施設(こうつうしせつ)、電気、通信等のライフラインは水害に対して弱く、さらに、都市化が進むほど水害に弱い地下空間の利用がすすむという側面を持っています。

●平成3年 台風19号高潮被害(たかしおひがい)(広島市)
 平成3年9月の台風19号による気圧低下(きあつていか)()()せによって生じた潮位(ちょうい)上昇(じょうしょう)は、観測史上最高(かんそくしじょうさいこう)のT.P.2.91mを記録し市内各地に大きな被害(ひがい)をもたらしました。もし、この潮位上昇(ちょういじょうしょう)が3時間後の満潮時(まんちょうじ)におこっていたとすれば、潮位(ちょうい)はT.P.3.30mに達し広島市街地のほとんどが水浸(みずびた)しになっていたと予想されます。