こうずいの時、川の魚はみんな流されてしまわないの?



 洪水(こうずい)が起こると、それまでの川の中の様々な環境(かんきょう)()みかとしていた魚の多くは、流されないように少しでも流れのゆるやかな場所を求めて一時的に避難(ひなん)を開始します。その(さい)、生息地の近くに避難場所(ひなんばしょ)となりうる適当(てきとう)環境(かんきょう)があるかどうかが重要な問題となります。橋脚(きょうきゃく)裏側(うらがわ)や大きな岩の(かげ)水際(みずぎわ)のわん曲した入り江(い え)支流(しりゅう)の小川や用水路、異形(いぎょう)ブロックの隙間(すきま)、ヨシ帯などの水草のなか、さらにふだんは陸地ですが洪水時(こうずいじ)には冠水(かんすい)する高水敷(こうすいじき)樹木(じゅもく)(かげ)や水たまりが避難場所(ひなんばしょ)としてあげられます。