サツキマスとアマゴ



 サケのなかまには、同じ種類であるのに、生まれてからいったん海に下りてふたたび川をのぼるものと、生まれてからずっと川にとどまるものの、2つのタイプに分かれるものがあります。
 太田川では、このようなタイプの代表として、サツキマス・アマゴがいます。サツキマスは海に下りるタイプ、アマゴは川に残るタイプにあたります。
 川でふ化した子ども(ち魚)には、体に黒いだ円形のもよう(パーマーク)があります。ふ化した子ども(ち魚)のうち「サツキマス」になるものは、ふ化したよく年の秋になると、体の色が銀白色に変化します(スモルト化)。そして川を下って海で成長します。成長した「サツキマス」は、5月ごろふたたび川をのぼり、上流の産卵場(さんらんじょう)付近で秋まで()ごします。ふ化した子ども(ち魚)のうち、「アマゴ」になるものは、そのまま川に残り、パーマークもそのまま残ります。