さいきん、水力発電が見直されているのはなぜ?


揚水式水力発電所のしくみ

揚水式水力発電所のしくみ

 水力発電が見直されてきたことには、大きく2つの理由があります。
 ひとつは水力が、クリーンな純国産(じゅんこくさん)のエネルギーであることです。エネルギーの大半を海外からの輸入(ゆにゅう)依存(いぞん)しているわが国としては、エネルギーの安定的な確保(かくほ)不可欠(ふかけつ)です。
 もうひとつは、火力や原子力で生み出される夜間の(あま)った電力を、有効(ゆうこう)に活用する「揚水式発電(ようすいしきはつでん)」が進められているためです。揚水式発電(ようすいしきはつでん)は、一度、発電を始めると、途中(とちゅう)で止めることのむずかしい火力や原子力で産み出された深夜の(あま)った電力を利用して、低い所の水を高いところの池にくみ上げ、電力需要(でんりょくじゅよう)のピーク時(昼間)にこれを放流して発電するものです。