台風は日本へどのようにくるの?



 熱帯で発生した台風は「偏東風(へんとうふう)」(低緯度地帯(ていいどちたい)でほぼ(つね)に東から西に向かって()いている風)やコリオリ力の効果(こうか)によって西から北西の方向へ時速20km程度(ていど)で進みます。中緯度地帯(ちゅういどちたい)まで進むと、太平洋高気圧(たいへいようこうきあつ)や「偏西風(へんせいふう)」の影響(えいきょう)を受けて北から北東に進路を変えるのがふつうです。そして、進路変更後(しんろへんこうご)移動(いどう)の速度を速め、時には時速60kmを()えることもあります。
 このように、台風は上空の風の強さや太平洋高気圧(たいへいようこうきあつ)の位置などで進路を変えるので、季節によりとりやすい経路(けいろ)があります。6〜7月は日本の南あるいは西を通過(つうか)することが多いのですが、しだいに東よりの進路をとるようになり、10月には日本の東側の海上を通過(つうか)することが多くなります。