三角州はどうしてできたの?



 川が海や湖に入るところでは、川の流れは(いきお)いを失い、運搬(うんぱん)してきた(すな)(どろ)堆積(たいせき)させます。川の流れの速さ(流速)が毎秒10センチメートルより小さくなると(すな)堆積(たいせき)し始め、流速が毎秒1センチメートルより小さくなると(どろ)(シルトや粘土(ねんど))が堆積(たいせき)し始めます。
 (すな)(どろ)堆積(たいせき)してできた三角形状(さんかくけいじょう)の地形を「三角州(デルタ)」といいます。このデルタという用語は、古代ギリシャの史家へロドトスがアフリカのナイル川の河口(かこう)にできた三角形状(さんかくけいじょう)堆積地形(たいせきちけい)を、ギリシャ文字のΔ(デルタ)になぞらえて名付けたことから始まったといわれています。