かこうふきんでは、川の水と海の水がどのようにまじりあっているの?



 川は、陸に()った雨水を集めて流れ下り、海に流れ込(なが こ)みます。この海との接点(せってん)を「河口(かこう)」といい、ここは、川を流れてきた真水(「淡水(たんすい)」)と海の塩水(しおみず)の両方が存在(そんざい)する水域(すいいき)となっています。
 川の水はほとんど淡水(たんすい)で、(しお)(ふく)んでいる海の水の方が重いです。そのため塩水(しおみず)淡水(たんすい)が出会うと重い塩水(しおみず)が下のほうへ行こうとする力が働きます。さらに、川の流れや潮汐(ちょうせき)、波、海浜流(かいひんりゅう)(海岸線に平行な流れ)などの影響(えいきょう)を受けて、中間的な混合形態(こんごうけいたい)(あらわ)れてきます。このような淡水(たんすい)塩水(しおみず)混じり合(ま   )って存在(そんざい)する水域(すいいき)を「汽水域(きすいいき)」と()び、一般(いっぱん)には複雑(ふくざつ)混合状態(こんごうじょうたい)になっています。