「水文学」ってなんて読むの?



 「水文学」という言葉から、水をテーマとした文学をイメージされるかもしれません。しかしこれは「すいもんがく」と読み、水に関する工学のことをいいます。
 水文学が(あつか)う分野は降水(こうすい)、雪氷、蒸発散(じょうはつさん)、地表水、侵食(しんしょく)堆積(たいせき)水質(すいしつ)水資源(みずしげん)システムとその相互作用(そうごさよう)などです。降水(こうすい)蒸発散(じょうはつさん)はかつては気象学の中心的なテーマでしたが、今ではいずれも水循環(みずじゅんかん)の重要な過程(かてい)として、水文学の中に(ふく)められています。
 雨・雪などの降水(こうすい)から流出までの、主に流域(りゅういき)(あつか)う分野を流域水文学(りゅういきすいもんがく)地球規模(ちきゅうきぼ)での降水(こうすい)蒸発散(じょうはつさん)水蒸気輸送(すいじょうきゆそう)なども(ふく)めた領域(りょういき)(あつか)う分野を地球水文学とわけることができます。