さいしょにていぼうを作ったのはだれ?



 最初に堤防(ていぼう)を作ったのは「川」です。
 なぜなら、扇状地(せんじょうち)の下流では、土地はほとんど平らに近く、川は蛇行(だこう)しながらゆっくりと流れるようになります。そして、洪水(こうずい)のたびに土砂(どしゃ)(ふく)んだ水が川からあふれでますが、あふれる水は流速が(おそ)くなるので、(つぶ)の大きい砂礫(されき)の多くが川の近くに堆積(たいせき)します。それが繰り返(く かえ)され、砂礫(されき)のたまったところがほかに(くら)べて高くなり、川に沿()って長くのびた土手が作られます。これが、「川」が最初に作った「自然堤防(しぜんていぼう)」だからです。