すいいの上下



 小川や河川(かせん)を季節毎に観察すると、水位は一年を通じて変化しています。雨の多い季節には高く、乾燥(かんそう)した季節には低いです。したがって川の水量はそれに(おう)じて、水位の高いときは水量が多く流れが速くなり、低いときは水量が()りゆるやかな流れになります。
 このことから、特定の地点の流量を判断(はんだん)する簡単(かんたん)な方法が生まれました。その地点の水位と流量の関係がわかれば、水位を計測(けいそく)するだけで流量を推測(すいそく)することができます。
 そのため、水文学者は、(こと)なる水位について何度か流量を計測(けいそく)し、水位流量曲線と()ばれるグラフを作成しています。