川の流れに対して、昔の人々がくふうしてきたじれいについて



 文明は、川とともに栄えるといわれています。飲料水や農業用水の確保(かくほ)、そして洪水(こうずい)からの防御(ぼうぎょ)などのように川との関係ぬきには、まとまった文明は発達できません。つまり、文明の発達とともに河川施設(かせんしせつ)があるということです。3000年の歴史をもつ中国にも、その歴史の長さにともなった河川施設(かせんしせつ)都江堰(とこうえん)」があります。
 都江堰(とこうえん)は、流れを2つに分ける「魚嘴(ぎょし)」、川の土砂(どしゃ)(日本でいつ土や(すな)ではなく、一抱(ひとかか)えもある丸石)が灌漑用水路(かんがいようすいろ)流れ込(なが こ)むのを(ふせ)いだり、余分(よぶん)な水をもとの川に(もど)すための「飛沙堰(ひさえん)」、そして、取水口にあたる「宝瓶口(ほうへいこう)」です。