風穴とさんぎょうこうこがくてきいみ



 加計町内に知られているものだけでも、来見と光石の2カ所に風穴(ふうけつ)があります。光石の方は傾斜地(けいしゃち)石垣(いしがき)のように露出(ろしゅつ)していて、つい最近まで風が吹き出(ふ だ)す前面に寒冷地野菜の類を栽培(さいばい)していたといいますが、現在(げんざい)は何にも利用されず、単なる石垣状(いしがきじょう)に見えます。一方、来見の風穴(ふうけつ)は、かつて養蚕業(ようさんぎょう)の上で利用されていた貯蔵庫(ちょぞうこ)構造(こうぞう)の建物が保存(ほぞん)されています。これは、大正時代に、風穴(ふうけつ)の前にれんが(づく)りの倉庫を建てて、養蚕(ようさん)の上で(くわ)の生育に合わせて(かいこ)(たまご)のふ化時期を調節する目的で利用された(あと)なのです。