ダムのこうぞうと安全



 ダムの構造形式(こうぞうけいしき)は,つくるため使う材料によって大きく分けられます。コンクリートを使ったものは「コンクリートダム」、岩石や土砂(どしゃ)を使ったものは「フィルダム」と()ばれています。コンクリートダムは、ためた水の圧力(あつりょく)(ささ)える構造(こうぞう)(ちが)いによって「重力ダム」「アーチダム」に分けられます。フィルダムは水を止める構造(こうぞう)により「均一型(きんいつがた)」「ゾーン型」「表面しゃ水型」に分けられています。ダムにはたくさんの水がためられています。
 もしダムがこわれてその水が流れ出すと、下流に(およ)ぼす被害(ひがい)ははかりしれません。そのためにダムは決してこわれないようにつくる必要があります。ダムをこわれないようにつくるために、ダムをつくる材料やダムの構造(こうぞう)、雨や川の水の量、ダムをつくる場所や基礎地盤(きそじばん)状態(じょうたい)、ダム周辺の地震(じしん)活断層(かつだんそう)状態(じょうたい)など様々な調査(ちょうさ)をおこない、安全なダムの構造形式(こうぞうけいしき)などを決めています。