「スーパーていぼう」ってどんなていぼう?



 「スーパー堤防(ていぼう)」とは、大洪水(だいこうずい)が発生し川の水位が堤防(ていぼう)の高さを()えたとしても決壊(けっかい)しない、堤防(ていぼう)の高さの約30倍の広い(はば)をもつ安全な堤防(ていぼう)のことです。堤防(ていぼう)決壊(けっかい)による壊滅的(かいめつてき)被害(ひがい)から人口や資産(しさん)が高度に集積している東京や大阪(おおさか)などの大都市を守るためにつくられた堤防(ていぼう)です。
 堤防(ていぼう)の計画は想定する洪水(こうずい)堤防(ていぼう)の高さの範囲(はんい)(おさ)まるように行われますが、自然の力に際限(さいげん)はないいじょう、計画した規模(きぼ)以上の洪水(こうずい)が生じないという保証(ほしょう)はどこにもありません。このような事態(じたい)が生じて堤防(ていぼう)から洪水(こうずい)があふれても、堤防(ていぼう)(くず)れなければ洪水(こうずい)氾濫(はんらん)する量を最小限(さいしょうげん)におさえることができ、その被害(ひがい)を少なくすることができます。