1. | 水質調査の説明 |
| 1) | pH(水素イオン濃度) |
| | pHは、水の酸性とアルカリ性の度合いを示す目安となるものです。
酸性やアルカリ性が強い水の中では、普通の微生物は活動できません。 |
| | 中性(酸性とアルカリ性の真ん中)の水はpHが7、7より小さければ酸性、
7より大きければアルカリ性です。 |
| | pHが急に変化すると、水に有害物質が混じったなど、異常があったことを示します。 |
| | 川の水などの淡水は中性です。ただ、夏になると湖や沼、川の流れの緩いところで、水の上のほうがアルカリ性に、
水の底のほうが酸性になることがあります。これは、水の上のほうでは植物性プランクトンが光合成を行い、二酸化炭素が使われてアルカリ性になり、
水の底のほうではプランクトンの死骸が分解されることで二酸化炭素がつくられるため酸性になるからです。 |
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言葉の説明 |
○淡水 | : | 川や沼の水。塩を含まない水です。 |
○植物プランクトン | : | 水の中に棲む目に見えない小さな動植物 |
○光合成 | : | 植物が太陽の光を利用して二酸化炭素と水からデンプンを作るはたらき |
○二酸化炭素 | : | 人の息、物が燃えたときにでる気体 |
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| 2) | COD(化学的酸素要求量) |
| | CODは、水の汚れの目安としてよく使われるもので、
数値が高いほど汚れていることが分かります。 |
| | コイ、フナなどが棲むためには5mg/リットル以下、みんなが毎日飲んでいる水道の水にするためには3mg/リットル以下、
農業に使う水は6mg/リットル以下が適当とされています。 |
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言葉の説明 |
○1mg(ミリグラム)は、1円玉(1g(グラム))の1/1000の重さです。 |
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| 3) | アンモニウム(アンモニア態窒素) |
| | アンモニウムは一般にタンパク質が微生物によって分解されるとできるもので、
し尿(おしっこやうんちなど)のような強いにおいがあります。 |
| | 主に家庭からでる水、工場から流れでた水などに多く含まれており、
アンモニウムが多く含まれている水は、よごれてきたない水です。 |
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| 4) | 亜硝酸(亜硝酸窒素) |
| | 食べ物は、炭素、水素、窒素などからできています。だから食べ物の残りカスが川に流れこんでいると、
水中の窒素の量が多くなります。窒素はいろんな形に変身しますが、
水の中では大部分が亜硝酸の形になります。亜硝酸をはかるとどのていど川の水が汚れているかが分かります。 |
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2. | 調べた結果のまとめ |
| | 調べた年月日、時間、天気、場所、水質調査の結果をメモしよう。
また、川に行って気がついたことがあったら、メモしよう。 |
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