砂防(さぼう)事業で整備する構造物のうち、代表的なものが土石流による災害を防ぐために渓流に設置する『砂防えん堤』です。『砂防えん堤』には、土石流を食い止める働きのほかにも、土砂を貯めて渓流の勾配を緩やかにする働きや一度に大量の土砂が下流に流れ出ることを防ぐ働きがあります。
 また、最近では、普段は、流れてくる土砂は貯めずに下流に流し、土石流が起きた場合にだけ土砂や流木を食い止める働きを持つ『透過型砂防えん堤』と呼ばれるえん堤も設置されるようになってきています。
不透過型砂防えん堤


 
 

 


 
透過型砂防えん堤


 提供:広島県砂防室
 

 


 
砂防えん堤の効果
  6.29災害時に砂防えん堤が土石流を食い止めた様子(広島市佐伯区)
  下の写真は、6.29災害後の荒谷川の砂防えん堤の状況です。えん堤に溜まった土石や流木は、上流から土石流によって運ばれたもの。これらがそのまま下流へと流出した場合、より大きな被害が発生したと考えられます。


 提供:広島県砂防室
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