平成15年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会資料の公表について
本日(6月23日)、平成15年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会を開催しました。
第1回委員会で使用した会議資料及び議事録を下記のとおり公表します。
「中国地方整備局事業評価監視委員会」議事要旨
件名 | 平成15年度 第1回 中国地方整備局事業評価監視委員会 |
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日時 | 平成15年6月23日 13:30~17:00 |
場所 | 広島市中区上八丁堀6-30 中国地方整備局 合同庁舎2号館 8階会議室 |
出席者 |
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配布資料 |
資料-1 議事次第 資料-2 配席表 資料-3 委員名簿 資料-4 平成15年度 事業評価監視委員会予定表(案) 資料-5 委員会規則 資料-6 委員会運営要領 資料-7 平成15年度第1回事業評価監視委員会審議事業一覧表(再評価) 資料-8 平成15年度第1回事業評価監視委員会対象事業位置図 資料-9 再評価対象事業道路関係の調書 資料-10 再評価対象事業河川関係の調書 資料-11 国土交通省所管公共事業の事後評価の本格導入について 資料-12 国土交通省所管公共事業の新規事業採択時評価実施要領 |
議事要旨 |
1.開会
2.再評価対象事業の審議 平成15年6月23日開催の平成15年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会において、以下の9事業を審議した。 ◇道路事業 ・国道2号:松永道路 ・国道53号:岡山北バイパス ・国道54号:可部バイパス ・国道188号:柳井バイパス ◇河川事業 ・斐伊川:斐伊川放水路事業 ・斐伊川:大橋川改修事業 ◇ダム事業 ・尾原ダム建設事業 ・志津見ダム建設事業 ・殿ダム建設事業 ○審議の内容 1.再評価対象事業の審議 ◇道路事業 (1)国道2号:松永道路の概要、再評価結果についての説明と審議 1)資料-9により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・残る区間が4車になれば事故が減少し、効果が出る。 ・事業再評価を5年ごとに行うため、段階的に供用を行うと最後に残った区間が費用便益があがらなかったらどの様な判断を行うこととなるのか。 →費用便益だけでの評価ではなく、地域固有の課題や社会情勢等も考慮し、必要性を検討することとなる。 ・朝、夕等通勤時間帯における渋滞解消の経済効果だけではなく、家庭を出る時間が遅らせる等、人にゆとりを与えるなどの効果もある。これらの効果も加えるべきではないか。 →現在中央の委員会で新たな評価手法が議論されている。B/Cの便益評価だけではなく、総合的に判断される方向で議論されていると聞いている。 (2)国道53号:岡山北バイパスの概要、再評価結果についての説明と審議 1)資料-9により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・費用対効果の算出にあたっては利用台数が増えたことが一番の直接効果で、費用便益の算出に加えるべきではないか →現在の算出方法は標準的な方法を用いており、走行時間短縮と走行経費減少等で算出を行っている。 ・費用便益の算出は40年で行っているが、大都市と地方では効果が異なり、地方では効果の持続性が高いと思われることから評価年数を長くすべきでは。 →期間をどうするかについては、中央の委員会で今後とも検討していくこととしている。 (3)国道54号:可部バイパスの概要、再評価結果についての説明と審議 1)資料-9により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・走行経費減少便益が可部バイパスで36億、松永道路で60億となっているがなぜか。時間短縮の大きい可部バイパスが、走行経費減少便益も大きく出るのではないか。 →交通量が現況でも可部バイパスでは約25,000台/日、松永道路で約37,000台/日と大きく異なっており、この差が便益差となっている。 (4)国道188号:柳井バイパスの概要、再評価結果についての説明と審議 1)資料-9により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・残区間の整備の見通しはどうか。 →残る区間については、地元からも強い要望があり順調に進んでいる。 ◇河川事業 (1)斐伊川:斐伊川・神戸川治水対策の概要、斐伊川放水路、大橋川改修事業、尾原ダム建設事業、志津見ダム建設事業再評価結果についての説明と審議 1)資料-10により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・3点セットの同時完成が基本とのことであるが、現地の進捗状況等からするとまず放水路を完成させ、暫定的な治水効果を発揮させるべきではないか? →上流・中流・下流が連携して流域全体で安全度を高めることが必要と考えている。また、連携して進めるためには上下流の住民の意見を調整することが必要。 ・斐伊川の下流域は長期間浸水するのが特徴だが、長期間浸水する被害は考慮されているか? →1回の浸水での被害の単価は統一した単価を使用するため、考慮していない。 ・佐陀川の拡幅について治水上の効果を検討したか? →110m3/sを予定しているが、この数値は現在の流下能力の倍程度であり、佐陀川にも相当の負担を強いている。これ以上の拡幅は地域に対する影響が大きく、現実的に不可能。 ・残存価値をコストから控除するのはどうなのか? →現在のマニュアルに沿った形で計算している。 ・ダムの治水効果と放水路の治水効果を比較して費用のバランスがくずれているのではないか? →ダムは下流全体に効果がある。また放水路の規模にも関係しており効果は十分あると考える。 ・ダム水没者の代替地は誰が造っているのか?また、十分確保できているか? →地元町が移転者の要望を聞き、確保している。 ・一般的にダム建設によって地域の過疎化に一層の拍車がかかると考えられるので、事業者として留意して事業を進められたい。 →水源地対策として、水没者のための移転地の用意、ダム湖周辺整備等の配慮を行っており、今後も町と十分調整を図る。 (2)殿ダム建設事業の概要、再評価結果についての説明と審議 1)資料-10により事務局より説明 2)委員からの主な意見 ・進捗率31%というのは事業としては順調なのか? →全体の事業費ベースでの進捗率であり、本体工事には着手していないが、付替道路工事等を含めてほぼ順調。 ・旧袋川の安全度について →袋川を付替て旧袋川と新袋川が出来ており、旧袋川の安全度も上がっている。 ○平成15年度 第1回委員会の意見とりまとめ結果について 1.審議の経緯 平成15年6月23日開催した平成15年度第1回中国地方整備局事業評価監視委員会において、次の事業について再評価の審議を行った。 ◇道路事業 ・国道2号:松永道路 ・国道53号:岡山北バイパス ・国道54号:可部バイパス ・国道188号:柳井バイパス ◇河川事業 ・斐伊川:斐伊川放水路事業 ・斐伊川:大橋川改修事業 ◇ダム事業 ・尾原ダム建設事業 ・志津見ダム建設事業 ・殿ダム建設事業 2.審議の結果 事業者から各事業の概要、再評価結果及び対応方針(案)について説明を受け、事業が適切に実施されているか審議を行い、次のとおり意見の取りまとめを行った。 審議の結果、上記の9事業は適切に実施されており、資料における「今後の対応方針」のとおり事業を継続実施することは妥当と判断した。 なお、それぞれの事業について以下のような意見を整備局に対し具申した。 ◇道路事業 ●個別の事業に対する意見 中国地方整備局の対応方針(案)に対しては特になし。 ●道路事業全般 ・現在は、費用対効果便益を中心に事業評価を実施しているが、それ以外にも、例えば、通勤時間短縮による家庭での余暇の増加や沿道環境への影響など、お金に換算できない社会的な効果があるので、それらを評価項目に加えることも検討されたい。 ・地方の事業においては、評価対象年数を長くすることも検討されたい。 ◇河川及びダム事業 ●個別の事業に対する意見 中国地方整備局の対応方針(案)に対しては特になし。 ●河川及びダム事業全般 ・B/Cを算出するうえで、「施設の残存価値」が「治水事業に要する費用」の中でマイナスの費用として計算されているが、「治水事業の効果」にプラスする方法も考えられるので、どちらがよいか検討されたい。 |
会議に使用した資料(資料-1~資料-12)
お問い合わせ先
国土交通省 中国地方整備局
電話:082-221-9231(代表)
(担 当)企画部 地方事業評価管理官
阿土 繕(内線 2118)(直通221-3565)
(担 当)河川部 河川計画課長
塚原 隆夫(内線 3611)(直通511-6231)
(担 当)道路部 道路計画課長
清水 純(内線 4211)(直通511-6301)
(広報担当窓口)広報広聴対策官
前田 彰(内線2117)
(広報担当窓口)企画部 環境審査官
西村 洋人(内線3114)