• 整備効果

  • 緊急時の代替路

緊急時の代替路 ~災害時等における代替性~

平成7年に発生した阪神淡路大震災では、神戸地区を中心とした大規模な被災により、高速道路網が通行不可能となり、日本の東西交通が山陽側で遮断されました。

山陰道が整備されることで、大規模災害が発生した際に、日本の東西交通の迂回機能が発揮されることが期待されます。

平成25年7月に発生した大雨による米子自動車道の通行止めにより、多くの物流企業活動に影響がありました。

米子市内と関西方面の間で冷凍・冷蔵食品を運送・販売する業者は、山陰道へ迂回しましたが、2、3時間の遅れが生じ、納期の遅れや営業損失が発生しました。

山陰道の整備により、大規模災害が発生した際に、迂回機能が発揮されることが期待されます。

平成25年7月に発生した大雨による国道9号、191号の通行止めにより、多くの物流企業活動に影響がありました。

山陰側東西方向の物流では、高速道路を利用するルートへの迂回により、輸送コストの上昇が生じました。

島根県出雲市~大田市仁摩町間の国道9号では、事故や災害による全面通行止めが年間に平均約10回発生しています。

通行止めに伴い、大幅な迂回を強いられるなど、生活や物流に大きな支障が発生しています。

国道9号に並行する山陰道が整備されることで、通行止め発生時にも、大きな迂回を伴わない代替路が確保されます。