川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
1
雨が降
(ふ)
らない日がずっと続いても、
どうして川の水がなくならないの?
●雨の一部は地面にしみこむ
日本は世界の中でも雨の多い国ですが、それでも、雨が毎日降
(ふ)
ることはありません。しかし、川の水はふつう、雨が降
(ふ)
らなくてもなくなりません。
川の上流には、木が生いしげった森が、たくさんあります。森に降
(ふ)
った雨は、木の葉や枝
(えだ)
をぬらし、やがてしずくとなって、地面に落ちます。
地面には、かれ葉やかれ枝
(えだ)
、コケなどがあって、落ちてきた雨の一部は、ここにとどまり、しだいに土の中に、しみこんでいきます。かれ葉などがくさって、水がしみこみやすい、やわらかい腐葉土
(ふようど)
をつくります。
水がしみこんでいく土の中で、水は木の根などに吸
(す)
われたり、土のすき間にたくわえられたりします。
地下にしみこんだ水は、水を通しやすい地層
(ちそう)
の中を、下へ下へとしみこんでいき、水を通しにくい地層
(ちそう)
の上にたまります。これを地下水といいます。
●地下水が少しずつ流れ出て、川になる
地下水は、土や岩石の層
(そう)
がかたむいていると、そのかたむきにそって、流れます。地下水が、地層
(ちそう)
の境目
(さかいめ)
や割
(わ)
れ目などから、自然にわき出ているものがあります。これを泉
(いずみ)
といいます。
このわき水が、川の流れになったり、川の流れといっしょになったりします。わき水は急になくなることはなく、少しずつ流れ出て、川の流れになっているので、雨が降
(ふ)
らなくても、川の水はなくならないのです。