川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


2 なぜ 大雨や洪水(こうずい)のとき、
川の魚たちはどうしているの?

解説 ●川が増水(ぞうすい)すると、流れも速くなり下流に流される
 大雨や台風の後、川辺にい行くと、川の水かさが増(ま)し、どろ色の水が、ごうごうとおそろしい勢(いきお)いで流れているのが見られます。こんなときは、ふだんは、川の流れの間の所々にあった中州や、石ころだらけの川原、雑草(ざっそう)が生えていた所まで、増水(ぞうすい)した水の下になってしまいます。
 大雨などで、どんどん水かさが増(ま)し、川の流れの勢(いきお)いが激(はげ)しくなっていくと、流れの中心あたりは、川底の石ころや、その下にかくれていたこん虫や、たおれた木や草の根なども、おし流されていきます。魚たちも、流れの中にいたら、どんどん下流に流されていきます。そのため、かくれ家を探(さが)して、同じような所に集まります。

●川が増水(ぞうすい)したときの、魚のかくれ家
 あふれた水が流れている、中州や川原だった所の、たおれた草のかげや雑草(ざっそう)の間などは、流れがゆるやかなので、かくれ家としては、いちばんいい所です。こんな場所に、たくさんの魚が集まって、みな、流れと逆(ぎゃく)の方向に頭を向け、泳いでいます。流れと逆(ぎゃく)の方向に、流れと同じ速さで泳いでいれば、流されずに同じ所にとどまっていることができます。

 また、大きな岩やつき出た岸の近くには、流れがぶつかって川底がえぐられ、深いふちができています。深いふちの底の方は、激(はげ)しい流れもゆるやかになります。ふちの底の方ににげこんだ魚や、ふちの底のどろの中にすむ虫たちは、大雨の後でも、生き残れます。

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