川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


10 なぜ 川の水は、なぜしょっぱくないの?

解説 ●雨はしょっぱくない
 海の水がしょっぱいのに、川の水がしょっぱくないのは、不思議な気がします。川の水は、雨が地面にしみこみ、それが地表に流れ出したものす。そして、雨はしょっぱくありません。
 ところが、雨を降(ふ)らす雲は、海の水などが太陽の熱で蒸発(じょうはつ)した、水蒸気(すいじょうき)からできます。海の水は、しょっぱいのですが、蒸発(じょうはつ)するときに塩分は残り、雲をつくる水蒸気(すいじょうき)には、ほとんどふくまれていません。
 川の水は、川底の岩や石の間を流れる間に、岩や石にふくまれている塩分を、少しずつとかしこみます。川の水には、しょっぱいほどの、塩分はふくまれていませんが、塩分は少しふくまれています。そして、その塩分を海に運んでいます。

●いつも流れているので、塩分がたまらない
 川の水には、炭酸化合物(たんさんかごうぶつ)というものが、多くふくまれています。この炭酸化合物(たんさんかごうぶつ)が、川の水といっしょに海に流れこみ、海の水に混(ま)ざると、海にすむ生物は、炭酸化合物(たんさんかごうぶつ)の中の炭酸(たんさん)カルシウムをとり入れて、骨(ほね)をつくります。そして、生物が死ぬと、骨(ほね)は海底にしずみます。
 このように、炭酸化合物(たんさんかごうぶつ)は、生物によってどんどん使われますが、塩分はほとんど使われないので、川の水が海に流れこむたびに、海の塩分はこくなっていきます。
 ところが、川では、いつも水が流れていて、川の水にふくまれている塩分が、たまることがないので、川の水はしょっぱくないのです。

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