川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
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川の水は、なぜしょっぱくないの?
●雨はしょっぱくない
海の水がしょっぱいのに、川の水がしょっぱくないのは、不思議な気がします。川の水は、雨が地面にしみこみ、それが地表に流れ出したものす。そして、雨はしょっぱくありません。
ところが、雨を降
(ふ)
らす雲は、海の水などが太陽の熱で蒸発
(じょうはつ)
した、水蒸気
(すいじょうき)
からできます。海の水は、しょっぱいのですが、蒸発
(じょうはつ)
するときに塩分は残り、雲をつくる水蒸気
(すいじょうき)
には、ほとんどふくまれていません。
川の水は、川底の岩や石の間を流れる間に、岩や石にふくまれている塩分を、少しずつとかしこみます。川の水には、しょっぱいほどの、塩分はふくまれていませんが、塩分は少しふくまれています。そして、その塩分を海に運んでいます。
●いつも流れているので、塩分がたまらない
川の水には、炭酸化合物
(たんさんかごうぶつ)
というものが、多くふくまれています。この炭酸化合物
(たんさんかごうぶつ)
が、川の水といっしょに海に流れこみ、海の水に混
(ま)
ざると、海にすむ生物は、炭酸化合物
(たんさんかごうぶつ)
の中の炭酸
(たんさん)
カルシウムをとり入れて、骨
(ほね)
をつくります。そして、生物が死ぬと、骨
(ほね)
は海底にしずみます。
このように、炭酸化合物
(たんさんかごうぶつ)
は、生物によってどんどん使われますが、塩分はほとんど使われないので、川の水が海に流れこむたびに、海の塩分はこくなっていきます。
ところが、川では、いつも水が流れていて、川の水にふくまれている塩分が、たまることがないので、川の水はしょっぱくないのです。