川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


13 なぜ 河原(かわら)の水たまりにいる
アメンボは、どこからわいてきたの?

解説 ●アメンボは飛んでくる
 川の流れる水が減(へ)ってできた、川原の水たまりに、アメンボがいるのは、どこからか飛んできたのです。アメンボは、あまり飛べるように見えませんが、500メートルぐらいはなれたところ所から、飛んできている例があります。水たまりが、かわいて小さくなったら、またどこかへ飛んで行くでしょう。

●アメンボは、水面で獲物(えもの)をとらえる
 アメンボは、全身に細かい毛が生えていて、足から水をはねつける油のような物が出ているため、膜(まく)のようになった水面を、すいすい動き回れます。水面に虫などが落ちて、ばたばたあばれるときの水面のゆれで、獲物(えもの)を見つけ、すぐやってきます。そして、みず水にぬれてうまく動けない獲物(えもの)に、注射針(ちゅうしゃばり)のような口をさしこんで、体液(たいえき)を吸(す)います。ちょうど、クモが網(あみ)にかかった獲物(えもの)をとらえて、体液(たいえき)を吸(す)うのとよく似(に)ています。

●アメンボの産卵(さんらん)と冬ごし 
 アメンボは、5月ごろ交尾(こうび。オスが自分の体質(たいしつ)などを伝える遺伝子(いでんし)をメスにわたす)をして卵(たまご)を産みます。アメンボの種類によって、少しちがいますが、卵(たまご)は水中の植物のくきや、石の表面などに産みつけられることが多いのです。ふ化した幼虫(ようちゅう)は、親と同じように水面にのり、小さい虫の体液(たいえき)をえさにし、5回だっ皮して、成虫になります。
 11月ごろから、アメンボは、水辺の近くのかれ草の間などにかくれて、じっとして冬をこします。3月ごろから、また、水面で活動を始めます。

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