川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
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水生こん虫の種類で、川の水の
よごれぐあいがわかるって本当なの?
●きれいな水にしかすめない、水生こん虫がいる
川の水でいちばんきれいなのは、わき水が集まってできた上流です。上流にすむ水生こん虫は、トビケラの幼虫
(ようちゅう)
、カワゲラやカゲロウの幼虫
(ようちゅう)
などがいます。これらは、岩についた水あかなどを食べています。このトビケラやカゲロウの幼虫
(ようちゅう)
をえさにしている、ヘビトンボ
(トンボではなくカゲロウのなかま仲間)
の幼虫
(ようちゅう)
や、ムカシトンボのヤゴなども、水のきれいな上流にしかすめない、水生こん虫です。
●水が少しよごれてくると、生き物の種類は増
(ふ)
える
流れがゆるやかな中流から下流になると、水底にどろが増
(ふ)
え、水のよごれも、だんだん増
(ま)
してきます。水のよごれは、水中の栄養分が多いということで、すんでいる生き物は、ぐんと種類が増
(ま)
します。水草や「も」なども増
(ふ)
え、どろにもぐってくらす、貝やヤゴの仲間、さまざまな水生こん虫が現
(あらわ)
れます。シオカラトンボのヤゴ、ヒラタドロムシ、ユスリカの幼虫
(ようちゅう)
、ゲンゴロウ、ミズムシの幼虫
(ようちゅう)
、モノアラガイ、エビ、アメリカザリガニなどです。
●よごれのひどい川には、生きもの物はすめない
よごれがひどい、どぶ川になると、たいていの生き物はすめなくなり、イトミミズや赤いユスリカの幼虫
(ようちゅう)
、ハナアブの幼虫
(ようちゅう)
、サカマキガイぐらいしか見つからなくなります。
このように、水のよごれぐあいと、そこにすめる水生こん虫の種類は、およそ決まってくるため、見つけた水生こん虫から、その川の水のよごれの度合いがわかるのです。そのため、川の水などのよごれぐあいの目印になる生き物を、指標生物とよんでいます。