川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


16 なぜ 世界の川の水が海に流れているのに、
海の水はあふれないの?

解説 ●世界の海から、たくさんの水が蒸発(じょうはつ)している
 川が上流、中流、下流へと流れていくにつれて、地下水や川の支流(しりゅう)の水が、流れこんできたり、川が合流して、流れるようになったりして、だんだん水の量が多くなり、海に流れこんでいきます。
 世界の川の水が、海に流れこんでいるので、海の水はあふれてしまうのではないか、と思いこんでしまいます。ところが、海の水はあふれないのです。
 地面の水、川や湖、池やぬまの水、海の水など、地球上にはたくさんの水があります。これらの水は、少しずつ蒸発(じょうはつ)して、いつも水蒸気(すいじょうき)に変わっています。
 地球全体から、1年間に約38万立方キロメートルの水が蒸発(じょうはつ)しています。この水は、地球全体を、約80センチメートルの厚(あつ)さでうめつくす、水の量だといわています。そのうち、海からは、約75パーセントの水が蒸発(じょうはつ)するといわれています。
 海の水があふれないのは、世界の川の水が海に流れこむ量よりも、海から蒸発(じょうはつ)する水の量がずっと多いためです。

●水は陸や海と空の間をめぐっている
 海や陸から蒸発(じょうはつ)した水蒸気(すいじょうき)は、上空に上がって雲になり、雨や雪となって陸や海にもどってきます。雨や雪になって陸に降(ふ)った水は、川の水に流れこんだり、地下水になったりします。川の水は、ふたたび海に流れこみます。
 このように、水は姿(すがた)を変えながら、陸や海と空の間をめぐっています。このために、海の水はあふれないのです。

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