川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
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てっぽう水ってなあに?
●たくさんの川の水が、ものすごい勢
(いきお)
いで流れる
日本は山が多く、川の上流の谷川は、急しゃ面になっている所が、たくさんあります。また、限
(かぎ)
られたせまい地域
(ちいき)
に、集中的に降
(ふ)
る集中ごう雨や、かみなりのときに降
(ふ)
る雷雨
(らいう)
など、短い時間に、強い雨が降
(ふ)
ることが多いのです。
このような強い雨が降
(ふ)
ると、谷川の水の水位が何メートルも増
(ふ)
え、川の水がものすごい勢
(いきお)
いで流れます。これを、てっぽう水といいます。
●てっぽう水による被害
(ひがい)
春先の雪どけ水や、集中雨によって起こった、山くずれによる土砂
(どしゃ)
が、谷川の水をせき止めることがあります。
このせき止められていた土砂
(どしゃ)
が、てっぽう水によっておし流されて土石流となり、ふもとの畑や家屋をおし流すことがあります。
●ことばの始まり
昔、川を利用して木材を運びだ出すのに、川の中流を一時せき止めて、切った木材をうかべた後で、木材を下流まで、一気におし流す方法がありました。これを「てっぽう流し」といっていたのが、てっぽう水のことばの始まりです。