川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


17 なぜ てっぽう水ってなあに?

解説 ●たくさんの川の水が、ものすごい勢(いきお)いで流れる
 日本は山が多く、川の上流の谷川は、急しゃ面になっている所が、たくさんあります。また、限(かぎ)られたせまい地域(ちいき)に、集中的に降(ふ)る集中ごう雨や、かみなりのときに降(ふ)る雷雨(らいう)など、短い時間に、強い雨が降(ふ)ることが多いのです。
 このような強い雨が降(ふ)ると、谷川の水の水位が何メートルも増(ふ)え、川の水がものすごい勢(いきお)いで流れます。これを、てっぽう水といいます。

●てっぽう水による被害(ひがい)
 春先の雪どけ水や、集中雨によって起こった、山くずれによる土砂(どしゃ)が、谷川の水をせき止めることがあります。
 このせき止められていた土砂(どしゃ)が、てっぽう水によっておし流されて土石流となり、ふもとの畑や家屋をおし流すことがあります。

●ことばの始まり
 昔、川を利用して木材を運びだ出すのに、川の中流を一時せき止めて、切った木材をうかべた後で、木材を下流まで、一気におし流す方法がありました。これを「てっぽう流し」といっていたのが、てっぽう水のことばの始まりです。

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