川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
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夏でも川の水が
冷たいのはなぜ?
●雨水が地下にしみこむ
山に雨が降
(ふ)
ると、雨の多くは地表を流れ、川の水になりますが、一部は地下にしみこみます。地下にしみこんだ水は、水を通しやすい地層
(ちそう)
の中を、下へ下へと、しみこんでいきます。そして、水を通しにくい地層
(ちそう)
の上にたまります。これを地下水といいます。
水がしみこんでいく土の中で、水は木の根などに吸
(す)
われたり、土のすき間にたくわえられたりします。
●地下水は、夏でも温度が低い
地下水は、がけや谷などの地層
(ちそう)
が切れている所から、わき水になって出てきます。これが地面に出て、水の流れになって川の水になったり、川の水と合流したりします。
わき水は、地下から出てくるので、夏のように気温が高いときでも、水の温度は、いつも一定に保
(たも)
たれていて、低くなっています。
みなさんは、夏に川の上流へ行って、川の水に手を入れたときに、冷たく感じたことがあるでしょう。
●流れている水は、あたたまりにくい
水にはあたたまりにくく、さめにくい、という性質
(せいしつ)
があります。まわりの気温が高いときでも、水は土のようには、あたたまらないのです。
同じ水でも、小さな池の水などは、まわりの気温が高くなると、温度が高くなります。しかし、川の水はふつう、いつも流れているので、水の温度はあまり高くなりません。