川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


18 なぜ 夏でも川の水が
冷たいのはなぜ?

解説 ●雨水が地下にしみこむ
 山に雨が降(ふ)ると、雨の多くは地表を流れ、川の水になりますが、一部は地下にしみこみます。地下にしみこんだ水は、水を通しやすい地層(ちそう)の中を、下へ下へと、しみこんでいきます。そして、水を通しにくい地層(ちそう)の上にたまります。これを地下水といいます。
 水がしみこんでいく土の中で、水は木の根などに吸(す)われたり、土のすき間にたくわえられたりします。

●地下水は、夏でも温度が低い
 地下水は、がけや谷などの地層(ちそう)が切れている所から、わき水になって出てきます。これが地面に出て、水の流れになって川の水になったり、川の水と合流したりします。
 わき水は、地下から出てくるので、夏のように気温が高いときでも、水の温度は、いつも一定に保(たも)たれていて、低くなっています。
 みなさんは、夏に川の上流へ行って、川の水に手を入れたときに、冷たく感じたことがあるでしょう。

●流れている水は、あたたまりにくい
 水にはあたたまりにくく、さめにくい、という性質(せいしつ)があります。まわりの気温が高いときでも、水は土のようには、あたたまらないのです。
 同じ水でも、小さな池の水などは、まわりの気温が高くなると、温度が高くなります。しかし、川の水はふつう、いつも流れているので、水の温度はあまり高くなりません。

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