川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)
にお答えしちゃいましょう!
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ヨシが生えている所には、
生き物が多いって本当なの?
●ヨシの生えている所は、生き物のかくれ家
ヨシは、岸に近い浅い水底に生えています。水かさが増
(ふ)
えたり減
(へ)
ったりするため、たおれないように、根は四方八方に地下けいをのばしています。ヨシよりもっと水際
(みずぎわ)
に、ガマやマコモなどがいっしょに生えていることが多く、これらの植物も、地下けいが四方に広がっています。びっしり生えたヨシのくきの間や、四方にはった地下けいのすき間は、カニや小魚などのかくれ家になり、鳥やネズミが巣作りをする場所にもなっています。
●植物は、水のよごれを取り、酸素
(さんそ)
を出す
ヨシや、これらの植物の根が、水の中のよごれを栄養分として取りこむため、川の水がきれいになり、さまざまな生き物が、すみやすくなります。
植物は、葉やくきなどで、日光の力をかりて、水と空気中の二酸化炭素
(にさんかたんそ)
から、でんぷんなどの栄養分を作る光合成を行っています。このとき、酸素
(さんそ)
も作られ、水中や空気中に酸素
(さんそ)
を出しています。ほとんどの生き物には、酸素
(さんそ)
が必要です。水中で不足しやすい酸素
(さんそ)
を出してくれる、ヨシの生えた所は、生き物には、すみやすいといえます。
かれた植物の葉やくきなどは、水に落ちると、水中のバクテリアなどのはたらきで分解
(ぶんかい)
され、カニや貝などの小さな生き物のえさになります。
これらの理由で、ヨシがしげった所は、生き物が多いといえます。