川のことが少し分かってきたかな?
ここではみんなから多くよせられた質問
(しつもん)にお答えしちゃいましょう!


20 なぜ ヨシが生えている所には、
生き物が多いって本当なの?

解説 ●ヨシの生えている所は、生き物のかくれ家
 ヨシは、岸に近い浅い水底に生えています。水かさが増(ふ)えたり減(へ)ったりするため、たおれないように、根は四方八方に地下けいをのばしています。ヨシよりもっと水際(みずぎわ)に、ガマやマコモなどがいっしょに生えていることが多く、これらの植物も、地下けいが四方に広がっています。びっしり生えたヨシのくきの間や、四方にはった地下けいのすき間は、カニや小魚などのかくれ家になり、鳥やネズミが巣作りをする場所にもなっています。

●植物は、水のよごれを取り、酸素(さんそ)を出す
ヨシ・ガマ・マコモ ヨシや、これらの植物の根が、水の中のよごれを栄養分として取りこむため、川の水がきれいになり、さまざまな生き物が、すみやすくなります。
 植物は、葉やくきなどで、日光の力をかりて、水と空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)から、でんぷんなどの栄養分を作る光合成を行っています。このとき、酸素(さんそ)も作られ、水中や空気中に酸素(さんそ)を出しています。ほとんどの生き物には、酸素(さんそ)が必要です。水中で不足しやすい酸素(さんそ)を出してくれる、ヨシの生えた所は、生き物には、すみやすいといえます。
 かれた植物の葉やくきなどは、水に落ちると、水中のバクテリアなどのはたらきで分解(ぶんかい)され、カニや貝などの小さな生き物のえさになります。
 これらの理由で、ヨシがしげった所は、生き物が多いといえます。

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