千代川流域圏会議通信

千代川流域圏会議通信
[1998年創刊号 vol.1]

千代川を軸にした「千代川流域圏会議」が発足!
〜千代川流域圏会議の充実に向けて〜
 鳥取大学 副学長道上正教授他6名からなる発起人会の呼びかけで、昨年12月12日34名の賛同者を得て、千代川を軸とした交流・連携を図り、豊かなふるさとを創造するための「千代川流域圏会議」が発足しました。この会の目的は、千代川を軸として、上、中、下流の人々が交流と連携の輪を広げ、豊かなふるさとを創ることです。
 古くは、河川流域の集落はお互いに排他的でした。例えば、"我田引水"に見られるように、上流の者が水を取ると、その下流は水 をとりにくくなるという影響を受けてきまし た。また、洪水時に、上流または対岸が氾濫すれば、その反対側は難を逃れるため、大きな歓声が起こったとも言われています。しかし、戦後の河川改修の進展によって、河川の安全性は著しく向上してきました。そのおかげで、水争いや洪水被害を受ける頻度は大きく減少してきました。その反面、河川に対する関心も薄らぎ、川を愛しむ心を失って、川を単なる排水の場としてきました。今、そんな川を命あるものにするために、流域に住む人々が立ち上がっています。まず、川への関心を高め、川の文化を語り、川を身近なものとする場がこの流域圏会議です。人の輪が大きくなって、議論百出する会に成長することを願っています。 (鳥取大学 副学長 道上 正氏)
会議は、なごやかな雰囲気のなかで進められ、会長に鳥取大学副学長道上教授、副会長に鳥取工事事務所長安藤氏が選出され、次のような活動を行うことが決まりました。
 具体的な内容としては、流域圏会議の会誌の発行(月1回)や「千代川の日」の制定、シンポジュウムの開催、子供達が楽しく参加できるイベントの開催、会誌を利用した川づくりについての意見募集などです。また、流域圏会議は年2回程度開催する予定となりました。

会員相互の情報交換、交流、連携
地域への情報発信
流域の歴史・文化の発掘とその継承、その発展に関すること
流域が連携して取り組むべき事業の実施
流域全体の広い視点に立った今後の千代川づくりに関する意見交換、提案
その他、本会の目的に合致するもの

会員紹介(会員リスト)
粟島 道和 (袋川をはぐくむ会 会長) 檜谷  治 (鳥取大学工学部助教授)
安藤 重敏 (鳥取県立博物館 学芸課自然係長) 藤島 弘純 (鳥取大学教育学部教授)
江原 昭三 (鳥取大学名誉教授) 藤原 正 (鳥取自然保護の会 会長)
清末 忠人 (鳥取県自然解説委員) 細谷 賢明 (日本野鳥の会 鳥取支部長)
小谷 寛 (亀甲や 代表取締役) 前橋登志行 (智頭町親水公園連絡協議会 会長)
田中 久大 (新日本海新聞社 常務取締役) 道上 正 (鳥取大学 副学長)
谷口 篤 (あなたのまちの郵便局因幡連合会 会長) 八百谷和子 (用瀬町景観形成委員)
寺谷 篤 (那岐郵便局長) 安田 和雄 (社団法人 鳥取青年会議所 理事長)
長谷川浩司 (鳥取カヌ−クラブ代表) 山中 徳正 (新鳥取駅前地区商店街振興組合 理事長)
千代川流域探訪[1]
雨 滝
 扇ノ山を源流とする袋川の上流にある「雨滝」は、原生林の中を流れ四季折々の姿を見せる滝として有名であります。(日本滝百選の一つ)この滝は、高さ40mから落下する白滝とその飛沫が虹をつくり実に神秘に満ちた見事な光景を見ることができます。また、雨滝から更に奥深い秘境ともいえる「筥滝」は、また変わった味わいがあり雨滝の見所となっております。年間を通じて多くの観光客が訪れ、滝の見事さに写真を撮る人も多く見かけます。
事務局だより
 流域圏会議ではこの会の活動状況等を幅広く皆様にお知らせすることで、ご理解とご協力を賜りたいと考えています。なお、情報誌は千代川流域の1市8町1村の約6万世帯に毎月1回配布する予定にしています。川づくりの御意見ご希望等について、ご気軽に事務局までご一報ください。

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