山口市のTDM施策
国土交通省などで構成する山口県道路交通渋滞対策部会では、山口市中心部の渋滞緩和を目的としたTDM(交通需要マネジメント)施策を推進し、交通課題の解消を目指しています。
山口市内の渋滞 現状と課題
山口市中心部は、県庁所在地として行政、商業、文化、観光・宿泊等、人々の生活に関わる都市的サービスを広域的に提供する都市機能等を有しており、関連施設が集積しています。このため、朝の通勤時間帯に渋滞が顕著となっています。
山口市中心部エリアの主要路線における平均旅行速度※の推移を15分帯毎に整理すると、7時45分〜8時15分の30分間でも最も低下しているものの、7時台前半や8時台後半の速度は日中と同程度の水準となっていることから、速度低下は7時45分〜8時15分頃の時間帯に集中している傾向があります。
国道9号上り
神田町交差点付近の朝の渋滞状況
一斉ノーマイカーデー
山口県および山口市では、普段、マイカーを利用されている方が移動手段を他の方法に切り替える取組を推奨するノーマイカーデーを呼びかけています。
2023年度の実施期間は以下のとおりです。
【山口県】
県内一斉ノーマイカーデー:10月第3金曜日(10月20日)
取組強化月間:6月、12月
【山口市】
山口市一斉ノーマイカーデー:毎月最終金曜日
(10月27日、11月24日、12月22日、1月26日、2月26日、3月29日)
山口市民公共交通週間(10月23日〜10月29日)
ノーマイカーデーや強化月間・公共交通週間に参加して、ご自身のライフスタイルにあったエコな通勤手段に変更しましょう。
ノーマイカーデーの取組を実施すると、個々の燃料の消費や自動車自体の消耗を抑えられるだけでなく、山口市内や周辺地域などのヒト・モノの流れに良い影響を与えます。
通常の金曜日とノーマイカーデーを実施した金曜日の朝の交通状況を比較した動画を以下に示します。ノーマイカーデー実施日の方が多くの時間帯で山口市中心部エリアの平均旅行速度が向上していることがわかります。
ノーマイカーデーの参加者が増えることで山口市内・県内の移動がさらにスムーズになり、CO2の排出量削減にもつながります。
以下、2023年10月以降の交通状況動画です。
(リンクをクリックで外部動画共有サイトへ移動します。)
具体的な参加特典・利点
ノーマイカーデーに参加することで、様々な特典を受けることができます。
また、企業・事業所としてはエコ通勤の取組とみなすことでイメージ向上につなげられます。
バス料金が半額に! 「山口市ノーマイカーデーつなぐカード」
山口市ではノーマイカーデー参加者全員に参加特典として市内発着のバスを半額で利用できる「バス半額手形」と協賛店舗・施設でおトクなサービスが受けられる「特典サービス手形」がついた『山口市ノーマイカーデーつなぐカード』をお渡します。
年度途中からの参加も大歓迎です。皆さまの積極的な参加をお待ちしています。
2023年度から簡単に申し込めてすぐに参加できる「デジタル版つなぐカード」をやまぐちMaaS用ウェブアプリ「ぶらやま」内で発行しています。
「ぶらやま」に登録してプレゼントコードを入力すればすぐ利用できます。
実践してポイントを貯めよう! 「ぶちエコアプリ」
山口県では、 2050年ゼロカーボンの実現に向けて、「ぶちエコやまぐち」を合言葉に地球温暖化対策の取組(ゼロカーボン・チャレンジ)を実施しており、それら取組の一環として、ノーマイカーデーの取組への参加を呼びかけています。
ノーマイカーデーは、普段、マイカーを利用されている方が、移動手段を公共交通機関(電車・バス)や相乗り、自転車・徒歩に切り替える取組で、移動によるCO2排出量を削減します。
また、ご自身のCO2排出量を『知って』、省エネ・エコな暮らしについて『学んで』、暮らしの中で『実践する』ことでポイントが貯まる『ぶちエコアプリ』を配信しています。
ノーマイカーデーの取組に参加し、ぶちエコアプリで貯めたポイントを使って抽選にチャレンジして、カタログギフト等の景品をGETしましょう!
ノーマイカーデーに取り組むことによる企業・事業所のメリット
ノーマイカーデーの取組を実施することで、企業のCO2排出削減や従業員の健康増進などだけでなく、渋滞対策や地球温暖化の防止などの社会問題に取り組む企業としてのイメージが向上します。
また、上記のようにエコ通勤に関する意識が高く、自主的 に推進している事業所に対して、「エコ通勤優良事業所認証制度」により優良事業所として認証・登録されます。
過去の取組結果
2022年度(令和4年度)実施の社会実験結果
2022年度(令和4年度)は、「朝の通勤行動を変えてみませんか!」のキャッチフレーズのもと通勤行動の変更の呼びかけを行い、多くの方々 にご参加頂きました。ご参加ありがとうございました。
結果の概要
- 取組の実施前と実施中の旅行速度を比較すると、国道9号や宮野大歳線の一部区間では実施期間中の平日7時台や8時台にお いて速度が向上しました。
- 国道9号の上り方向(益田方面)では、実施期間中に混雑時間帯である7:15〜8:15に朝田IC合流部を通過し神田町交差点に至 る車両の所要時間が平均で1〜2分短縮しました。
TDM実施による山口市中心部エリアの旅行速度の変化
国道9号上り 走行時間帯別の所要時間の変化 朝田IC合流部〜神田町交差点(3.1km)
参加事業所
2022年度(令和4年度)の社会実験において、下記の12事業所を含む計38事業所にご参加頂きました。
ご参加ありがとうございました。
- エクスプレス山口
- 株式会社宗像建設
- 共立地下工業株式会社
- 有限会社末廣
- 有限会社湯田予備車検場
- 維新国際特許事務所
- 株式会社技工団
- ライフステージYOU
- 株式会社西京銀行湯田支店
- 株式会社東商店
- 中国運輸局山口運輸支局
- 株式会社コア