事業名 |
一般国道2号 小月バイパス |
事業区分 |
一般国道 |
事業主体 |
国土交通省 中国地方整備局 |
起終点 |
自:山口県下関市松屋 至:山口県下関市亀浜町 |
延長 |
5.8km |
事業概要 |
一般国道2号は、大阪市を起点とし、瀬戸内海沿岸の諸都市を連絡し、北九州市に至る延長約680kmの主要幹線道路である。
当該区間は小月バイパス一部区間(下関市松屋〜下関市亀浜町)の全長5.8kmの事業である。 |
事業の目的、必要性 |
小月バイパスは、山口県下関市に位置し、山口県下関市工領開作から下関市長府才川に至る延長8.5kmの国道2号のバイパスであり、慢性的で深刻な交通渋滞が発生している。また、下関市は、人口約30万人の山口県第一の都市であり、臨海部には特定重要港湾下関港や化学工場、輸送用機械器具製造業及び食料品製造業を中心とする工業群が立地し、これらの地域へのアクセス性向上による、地域経済の活性化を図る事が重要である。
このような状況を踏まえ、小月バイパスの延長8.5kmのうち5.8kmの区間において、交通混雑の緩和を図るとともに、交通安全の確保や沿道地域の環境保全、都市機能の充実、地域経済の発展や拡大を促進する上で必要な路線である。 |
全体事業費 |
87億円 |
計画交通量 |
38,600台/日 |
事業概要図 |

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関係する地方公共団体等の意見 |
下関市長及び下関市議会から、要望を毎年受けている。 |
事業採択の前提条件 |
費用便益:便益が費用を上回っている
手続きの完了:都市計画決定済(S48.9) |
費用対便益
|
B/C |
総費用 |
総便益 |
基準年 |
2.0 |
95億円
■事 業 費: 72億円
■維持管理費: 23億円 |
194億円
■走行時間短縮便益:179億円
■走行経費減少便益: 7.1億円
■交通事故減少便益: 8.1億円 |
平成19年 |
感度分析の結果 |
交通量変動 |
B/C=1.8 (交通量 -10%) |
B/C=2.3 (交通量 +10%) |
事業費変動 |
B/C=2.2 (事業費 -10%) |
B/C=1.9 (事業費 +10%) |
事業期間変動 |
B/C=2.2 (事業期間 -2年) |
B/C=1.9 (事業期間 +2年) |
※総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。
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事業の影響 |
評価
項目 |
評価 |
根拠 |
自
動
車
や
歩
行
者
へ
の
影
響 |
渋滞
対策 |
○ |
事業対象区間の渋滞損失時間は26.0千人時間/年の減少(約90.6千人時間/年→約64.6千人時間
/年(H42))が見込まれる。
【1kmあたり渋滞損失時間】才川交差点周辺での1kmあたり渋滞損失時間は、約77千人時間/年・
kmとなっている)
山口県平均 :約27.6千人時間/年・km
全国平均 :約20.9千人時間/年・km
【渋滞度曲線】山口県内区間の71位/784区間
【その他の特徴】沿道に商業施設等が多く立地し、区間全体で旅行速度が低下している。 |
事故
対策 |
○ |
才川交差点付近(389.8件/億台・km)や亀浜町付近(361.9件/億台・km)など、連続的な区間で県平均死傷事故率(140.2件/億台・km)を大幅に超過している。
【死傷事故率】 才川交差点付近(389.8件/億台キロ(交差点部))
亀浜町付近 (361.9件/億台キロ(交差点部))
清末交差点付近(175.7件/億台キロ(交差点部))
山口県平均:(単路部) 43.9件/億台キロ、(交差点部)140.2件/億台キロ(H14〜H17) |
歩行
空間 |
― |
注目すべき影響はない。 |
社
会
全
体
へ
の
影
響 |
住民
生活 |
○ |
小月町方面から三次医療施設「下関医療センター」への時間短縮
(小月町から関門医療センターへの所要時間:約8分短縮) |
地域
経済 |
○ |
産業拠点である長府地区と高速道路小月IC間のアクセス性の向上 |
災 害 |
― |
注目すべき影響はない。 |
環 境 |
― |
注目すべき影響はない。 |
地域
社会 |
○ |
平成23年に開催される国民体育大会会場へのアクセス向上 |
事業実施
環境 |
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採択の理由 |
費用便益比が2.0と便益が費用を上回っているとともに、当該事業箇所は用地買収が完了していることから、
円滑な事業実施環境が整っている。
以上より、本事業を採択した。 |