弥栄ダム完成後、幾多の洪水調節を実施してきました。
 中でも平成17年9月6日から7日にかけて、弥栄ダムに再接近した台風14号は各地で強風と豪雨による被害をもたらし、小瀬川においても降り始めからの雨量が404mm(弥栄ダム流域4観測所平均)を記録し、昭和20年代の枕崎台風・キジヤ台風・ルース台風に匹敵する規模の出水で、55年ぶりの大出水となりました。
 弥栄ダムでは、この出水の水を一時的に貯めることにより、貯水池の水位は約11mあがりました。最大流入量1330m3/秒の約70%をダムに貯め、河川の流量を軽減しました。弥栄ダムでの調節がなければ、下流河川では今回流れた水の約3倍の量が流下していたと想定されます。
 下流の両国橋地点では、約3.2mの水位低下ができたものと考えられます。
■ダムより下流の河川の水位
洪水調節!!
■弥栄ダムの貯水池のようす
平常時の貯水池 洪水時の貯水池(9月7日撮影)