中国地方の道づくりを考える懇談会

第4回懇談会の概要

日時 :
場所 :

平成14年 6月21日(金) 15:30〜17:30
八丁堀シャンテ 2階「真珠」

     第4回懇談会において各委員から出された主な意見・提案
高速道路は国家として必要な基幹ネットワークであり、採算性から建設の是非を議論されるべきものではない。それ以外の道路については、今後、費用対効果(道路をつくることの意義)を十分に検討した上で優先順位を決定すべきである。
必要な道路整備は今後も進めていくべきであるが、財政状況が非常に厳しい折、地方としても「我慢しなければならない」ところもあり、今後、事業の峻別と重点化を図る必要がある。
道路の必要性を判断するにあたっては、「市民の満足度(不満度)」を評価指標の一つに加えるべきである。
 
 第4回 懇談会では、“中国地方の道づくりのあり方に関する提言(案)−中間とりまとめ−”を中心に活発なご議論をいただきました。
 
 今回とりまとめる提言(中間とりまとめ)を“中国地方からの緊急提言”として中央へ報告することについて合意しました。
     第4回懇談会要旨
 

@

高速ネットワーク整備の考え方
・高速道路は国家として必要な基幹ネットワークであり、採算性から建設の是非を議論されるべきものではない。
・山陰道等は、50年後あるいは国際的な競争力・交流を考えると将来的には4車線として計画するのが妥当ではないか。単に中国地方(ブロック)の道路として捉えるのではなく、日本全体の国土を支える道路であるということが認識されるべきである。
 

A

高速料金の問題
・道路のサービスレベルに応じた料金設定、需要の調整や適正な交通分担を目的とした料金設定など、フレキシブルに対応すべきである。
 

B

都市部・市街地の問題
・不法駐輪や不法駐車が交通の著しい妨げとなっている。道路利用者のマナー啓発に向けた取り組みを進める必要がある。
・道路は必要だからといってすぐに出来るものではない。既存道路をいかに効率良く使うかといったソフト対策も必要。
 

C

管理の問題・ストックの活用
・国際的に見れば、日本の道路の管理水準は過剰(完璧にしすぎ)の感がある。管理水準を抑え、必要な道路整備に充てる考え方があっても良いのではないか。
・これまでは、道路の機能面から画一的な道路計画がなされてきた。地域性を考慮した自然植生の採用により長期的にコストを抑えていくなど工夫が必要。
 

D

重点投資・戦略性
・基幹ネットワークを除く一般道路については、今後、費用対効果(道路整備の意義)をよく検討し、優先順位の高いところから重点的に投資すべきである。
・道路の必要性を判断するにあたっては、「市民の満足度(不満度)」を評価指標の一つに加えるべき。
・必要な道路整備は今後も進めていくべきであるが、財政状況が非常に厳しい折、地方としても「我慢しなければならない」ところもあり、今後、事業の峻別と重点化を図る必要がある。
 

E

その他
・道路特定財源は暫定税率を維持し、引き続き道路整備に充てるべきであるが、財源があるから道路をどんどんつくるといった安易な考え方は許されない。
・提言をまとめるにあたって、中国地方においては、@国家として最低限必要な高速道路ネットワークが未形成であること、A都市の環状道路など基幹ネットワークの整備が未だ道半ばであること、B中山間地など小さなコミュニティ単位の道路の整備はある程度進んできていることを共通の認識とすべき。
 
     「中国地方の道づくりを考える懇談会」委員

平成14年6月21日現在

上田 みどり (うえだ みどり) 広島経済大学 教授
   児嶋 祥吾 (こじま しょうご) 鳥取瓦斯(株) 取締役社長
小嶋 光信 (こじま みつのぶ) 両備バス(株) 代表取締役社長
櫟本 功 (とちもと いさお) 広島市立大学 学長補佐
橋本 宗利 (はしもと むねとし) (株)広島ホームテレビ 取締役社長
丸  磐根 (まる いわね) (株)山陰合同銀行 取締役頭取
村田 秀一 (むらた ひでかず) 山口大学 教授
○は出席された委員

(以上、敬称略・五十音順)

 

 

 


 

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