出雲街道新庄宿




 山陰地方の出雲は古代から鉄の産地であり,出雲街道は都へ鉄を輸送するために 開かれた「鉄の道」です。中世には山陰道と山陽道を結ぶ交通の要衝として栄え, 後鳥羽上皇や後醍醐天皇はこの出雲街道を通り,山陰に配流されました。新庄の町は 本陣のほかに3つの脇本陣,平旅籠,立場茶屋(休憩所),伝馬立場を持つ宿場町として 栄えました。道の両側に防火対策として清流の流れる水路を引き,そこにいけすを設けて 鯉を飼い,旅人の食卓を潤したという宿場町独特の風情を残しています。
 後鳥羽上皇,後醍醐天皇が沖に流された際のゆかりの地であり,伝説・史跡が数多くあります。 雲州候本陣,脇本陣,馬屋跡など宿場町の面影を残した町並みには,明治38年の日露戦争の勝利を 記念して137本の「がいせん桜(ソメイヨシノ)」が植えられており,県郷土記念物となっています。 県境に箱根の関と比肩される難所四十曲峠があり,かつて吹雪の峠越えに備えた宿泊施設, 休憩所として茶屋集落があります。

●自動車利用

@中国縦貫自動車道落合ICより一般国道313・181号を経由し50分。
A中国横断自動車道(岡山米子線)久世ICより一般国道181号を経由し40分。
B中国横断自動車道(岡山米子線)湯原ICより県道湯原美甘線を経由し30分。
C中国横断自動車道(岡山米子線)蒜山ICより県道北房川上線で北房に向け25分。

●鉄道利用

JR姫新線中国勝山駅下車,バスで45分新庄上下車。




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